コンプライアンスは誰のためのもの?

最近、休日に時間ができると
ドラマを見ています。

Amazonプライム・ビデオだと
過去に放映されたドラマが観れます。

先週観たのは
WOWWOWで放映された

しんがり ~山一證券 最後の聖戦~

1997年11月、
山一證券が自主廃業した事件を
取材した記者が書いた小説を元に
ドラマ化したものです。

自主廃業後も経営破綻の原因を追究し、
清算業務に就いた12人社員のお話です。

 

そして、今週観たのは・・・

空飛ぶタイヤ

三菱自動車リコール隠し事件を
モデルとした池井戸潤の小説を
ドラマ化したものです。

大型トラックの脱輪による死亡事故を
起こした運送会社の社長が、
巨大企業の自動車会社を相手に
事故の原因が車両本体の欠陥にあった
ことを突き止めるお話です。

 

いずれも組織の不正を
暴くドラマです。

 

どちらのドラマも、
主人公が様々な苦難を乗り越え
不正を主導した悪玉と対峙をします。

 

その時に、最後の悪玉がこう言います。

 

『組織を守るためには仕方がなかった』

 

最初は、ささいなことだった
のだと思います。

 

このくらいはごまかせる・・・

 

いつでも引き返せると思った
のだと思います。

 

しかし、
どこかの時点で引き返せなく
なってしまう。

 

おそらく、自分が渦中にいたら、
引き返すことができるのか?
正直、自信がありません。

 

しかし、空飛ぶタイヤで、
荻原聖人が演じる
不正に気付き融資にストップを
かける銀行員のセリフが印象に残りました。

 

『コンプライアンスは
企業を守るためにあるのではなく
人を守るべきものではないのですか?』

 

『人』とは、お客様であり、社員です。

 

今、新聞報道で取り上げられている
『森友学園』の書き換え問題。

 

先日、近畿財務局の職員さんが、
亡くなられました。

 

『組織を守るためには仕方がなかった』

 

何度、繰り返されるのでしょうか?

 

江口洋介演じる
山一證券のドラマ”しんがり”の主人公
嘉本隆正は、こう言っています。

「組織の不正は、組織の内部でしか正せない」

 

どんなにルールを厳しくしても、
どんなにチェックをしても、
どんなに周りが騒いでも、
当事者たちが、本気で正そうとしない限り
不正は無くなりません。

 

このブログでも、
度々、お話をしていますが、

チームの成果は
「人」×「しくみ」×「関係性」

です。

 

コンプライアンスの制度は
「しくみ」でしかありません。

 

「しくみ」を
どんなに厳しいものにしても、
それを「人」が運用できなければ、
効果がありません。

 

しかし、「人」は弱いのです。

 

だから、
「人」を支える「関係性」が
必要だと思うのです。

 

「関係性」とは何か?

 

これも、両方のドラマでも出てきます。

 

「信じる」

 

正しいことをしたいと
相手も自分も思っていることを
信じることだと思います。

 

山一證券の事件から20年

 

人は、組織は、変われないのでしょうか・・・

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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