言われなくてもやるのは、「しくみ」があるからです。

前回、言われたことしかできないのは、
シングル・ループ学習しか
していないからだという話をしました。

どうして、言われたことしかやらないのだ!

今回は、ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習の話を
したいと思います。

 

そもそも、
組織化をしようとしたら、
ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習が必要になる
ということでしたが、
どういう意味でしょうか?

 

 

組織化というのは、
組織の力を使って、
より大きな影響力を及ぼそう
ということです。

 

個人事業主として
仕事をしている時は、
社長がいて、スタッフがいます。

 

社長が、それぞれのスタッフに対して
指示を出して、業務を回していきます。

 

 

この場合、
社長が直接指示ができるので、
コントロールができます。

 

まさにシングル・ループです。

 

しかし、社長がいなければ、
業務を回せなくなります。

 

 

それに対して、
組織化できている組織では、
社長も組織の一員ですから、
社長がいなくても、
業務を回すことができます。

 

 

これが組織の力です。

 

では、なぜ、社長がいなくても
業務が回っていくのでしょうか?

 

実は、社長より上の存在があります。

 

それが「ビジョン」です。

 

 

社長も「ビジョン」を
達成するメンバーの一員です。

 

つまり、社長と言えども、
「ビジョン」に縛られます。

 

社長も、「ビジョン」の達成に
貢献しなければなりません。

 

そして、組織ですから、
メンバーには尊重しなければならない
「きまり」があります。

 

それが、「ミッション」と「バリュー」です。

 

 

「ミッション」と「バリュー」についは
少し説明が必要だと思います。

 

「ミッション」は、
「使命」ですから、
会社が世の中に対して
何をもって貢献するのか?です。

 

存在意義みたいなものです。

 

何のためにうちの会社があるのか?
うちの会社がなくなったら
誰がこまるのか?
ということです。

 

 

次に、「バリュー」です。

 

「バリュー」は「価値」ですが、
少しわかりづらいですね!

 

価値観とか、
行動指針と言った方が
分かりやすいと思います。

 

何を大事にして
行動したらよいのか?
ということです。

 

つまり、
ビジョンを達成するために
どんな使命をもって、
どのように行動したらないのか?
を明確にするということです。

 

 

社長がいなくても
スタッフが、自分で考えて
動けるというのは、
「ビジョン」と「ミッション」と
「バリュー」があるからです。

 

さらに言うと、
「ビジョン」を実務に落とし込んで
「目的と目標」があるからです。

 

この「ビジョン」や「ミッション」や
「バリュー」というのは、
「しくみ」です。

 

組織化するというのは、
この「しくみ」を使って、
マネジメントすることです。

 

だんだん、分かってきたと思います。

 

「ビジョン」や「ミッション」や
「バリュー」があると、
ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習が可能になります。

 

 

つまり、ダブル・ループ学習として、
「適切な物事」に取り組んでいるか?
は、「ビジョン」や「ミッション」が
あれば、自ら考えて、学ぶことができます。

 

この組織の中で、
何に取り組んだらよいのか?は、
まさに、自分の役割を知っているということです。

 

また、トリプル・ループ学習として、
何が適切で、何が適切でないかについて
「どのように判断している」のか?
も、「ビジョン」や「ミッション」が
あれば、自ら考えて、学ぶことができます。

 

これは、
何のために仕事をしているのか?
がわかっているということです。

 

だからこそ、
言わなくても仕事ができるし、
社長がいなくても、業務が回るのです。

 

このように、組織化するためには、
「ビジョン」や「ミッション」や
「バリュー」が欠かせないのです。

 

 

しかし、問題が残ります。

 

「ビジョン」や「ミッション」や
「バリュー」が、本当に理解されているのか?
が分からないということです。

 

テストをして分かるものでもありません。

 

100回書かせたところで、
理解できるものではありません。

 

結局・・・

 

任せるしかないのです。

 

任せるとは、信じることです。

 

 

つまり、
「ビジョン」の達成に近づいているなら、
自分の見ないところで、
自分が理解できないことが行われているのを
許すことができるか?
ということです。

 

そもそも、これができないと
組織化は出来ません。

 

自分がいなくても回る組織って
こういうことです。

 

スタッフを信じられるのか?

 

これがいわゆる
「経営者の器以上に企業は大きくならない」
という話です。

 

裏切られてきたこともあると思います。

 

それでも、信じるしかないのです。

 

 

それには、ダブル・ループ学習と
トリプル・ループ学習みたいなこと
を繰り返しやるしかないのです。

 

それが以前、ブログにも書いた
耳にタコができるまで話すということ
だと思います。

 

耳にタコが出来るのが目標!

 

この会社の社長さんは、
自分の考えていることを経営計画書に
言語化して、その経営計画書を使って、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」を
スタッフに徹底的に落とし込んでいます。

 

お互いを信用をして任せながら、
組織で学習をしていくことが
組織化の唯一の道ということです。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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