組織が崩壊する時

日本ボクシング連盟の問題が
話題になっています。

 

あのニュースを見ていると、
何のための組織なんだろう?
あらためて、思います。

 

山根会長は
「選手のための組織」
と言っていましたが、
現状の状況をみると、
私にはそのように見えません。

 

 

先日、お客様の社長さんと
お話をしていて
「組織化したい!」
というお話になりました。

 

で、社長さんに聞いてみました。

 

「組織化するって、
どういうことですか?」

 

そうしたら、
「個人商店から会社にしたい」
という答えが返ってきました。

 

なるほど・・・

 

言葉の定義はいろいろある
と思うのですが、
私が考えているのは・・・

 

「社長個人と会社を切り離す」
ということだと思っています。

 

 

普通に考えると、
社長は自分のやりたいことが
あって、会社を作ります。

 

だから、自分の好きなように
会社を運営すれば良いのだと思います。

 

しかし、組織化するとなると、
そうはいきません。

 

組織化は「しくみ」にすること
ですから、社長がいなくても
回る組織にしなければなりません。

 

会社と社長を切り離すというのは、
社長がいなくても回る
という意味です。

 

では、会社と社長を切り離すには
どうしたら良いでしょうか?

 

 

それは、社長に代わるものを
作ればいいのです。

 

実は、それが「法人」です。

 

「法人」を、辞書で調べると・・・

 

自然人以外のもので、
法律上の権利義務の主体とされるもの。

出典 小学館/デジタル大辞泉

 

つまりは、
人ではないんだけど、
あたかも、人のように
権利義務を持つものです。

 

法人がビジョンを持ち、
法人がビジョンを叶える・・・

 

そんなイメージです。

 

そのためには、
法人が実現したいと思う
ビジョンでなければなりません。

 

法人が実現したいと思う
ビジョンって何でしょうか?

 

 

それは、法人のメンバーが、
実現したいと思うビジョンです。

 

法人のメンバーは、
社長であり、社員です。

 

つまり、
社長が実現したいビジョン
だけでもダメで、
社員が実現したいビジョン
だけでもダメです。

 

この両者のビジョンが
重なり合うことで、
法人のビジョンとして
機能するのです。

 

社長が示したビジョンに
社員が共感してもいいですし、
社長と社員が一緒にビジョンを
作り上げても構いません。

 

やり方はどちらでもよいのですが、
結果的に、両者のビジョンが、
重なり合えばよいのです。

 

社長と社員が一緒になって、
共通のビジョンを達成しよう
と思えるから
自主的に考えるようになる
のだと思います。

 

そうなることで、
社長がいなくても回る状態に
なるのです。

 

つまり、組織化というのは、
ビジョンを叶える手段であって、
そもそも、社長と社員が叶えたい
共通のビジョンがなければ、
組織化なんて出来ないと
私は考えています。

 

 

そして、あらためて
日本ボクシング連盟のニュースを
見て考えると
最初にあったビジョン
「選手のための組織」が
だんだん、見失われてきてしまった
のではないか?
と思うのです。

 

改革を行うためには、
時には強権的なやり方をする
必要があります。

 

しかし、
終身名誉会長と名乗っている時点で、
トップの人間と組織を切り離すことが
できなくなってしまった
のだと思います。

 

そうなると、
「選手のための組織」という
ビジョンから外れても、
誰からもフィードバックがなくなり、
(あったとしても潰してしまう…)
「自分のための組織」になっても
気付かないということが
起こるのだと思います。

 

だから、常に、
社員とビジョンを共にしているか?
確認することが必要だと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

人が辞めていくメカニズムを学びませんか?

 

次回のセミナーの予定が決まりました!

平成30年9月25日(火)品川でやります!

こちらからお申込みができます!

平成30年9月25日に品川でセミナーをします!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です