想定外は想定外ではない

関西を襲った台風、
北海道で起こった地震

 

自然災害によって、
大きな被害が出ています。

 

被害に遭われた方に
お見舞い申し上げます。

 

関西を襲った台風は、
「非常に強い台風」と言われていて
最大級の警戒が必要だと
言われていました。

 

北海道の地震も
実は、北海道では、
2011年以来、毎年1回
震度5弱の地震が起こっていて、
警戒が呼びかけられていました。

 

正確に予測できるわけでは
ありませんが、
完全に「想定外」では
ないようです。

 

 

東日本大震災の際に
度々使われた「想定外」という言葉は
もう、想定外ではなくなってしました。

 

そもそも、想定というのは、
その範囲が決まっているわけではなく
人が勝手に決めるものです。

 

自然に範囲などないので、
必ず「想定外」が存在します。

 

しかし、自然で起こりうることを
すべて想定するとなると、
時間もお金も技術も果てしなく
必要になります。

 

だから、現実的には、
どこかで諦めざるを得ません。

 

究極的には、その通りで、
限界があるのですが、
いくら想定しても、
出来ることと
出来ないことがあります。

 

 

しかし、
出来ることと出来ないことを
分けて考える必要があると思います。

 

何が言いたいのか?というと、
出来ることでも、
していないことがあるのではないのか?
ということです。

 

例えば・・・

 

非常食を買おうと思っていたけど
買っていない・・・

 

非常用の飲料水の消費期限
を確認しようと思ったけど
確認していない・・・

 

転倒防止の突っ張り棒を
買ったのに取り付けていない・・・

 

出来ることでもしていない
ことがあるのであれば、
今すぐ、すべきです。

 

しかし、私も含めて
やらない人が多いのだと思います。

 

 

なぜか?

 

この場に及んでも
「自分は大丈夫!」と思っている
からです。

 

このように
「自分は大丈夫!」と思っていることを
「正常性バイアス」と言います。

 

「正常性バイアス」とは、
自分にとって都合の悪い情報を
無視したり、過小評価したりして
しまう人の特性のことです。

 

すべての可能性を考えていたら、
人は動けなくなってしまいます。

 

だから、行動できるように、
人の脳は、本能的に、
自分にとって都合の悪い情報を
無視したり、過小評価するように
なっているのです。

 

「正常性バイアス」は
本能なので、回避することは
できません。

 

だから、人は、
想定外は考えられないのです。

 

 

では、どうすればよいのか?

 

「本能」には
「本能」で対処するしかありません。

 

人は損をしたくないという
「本能」があります。

 

同じ規模の利得と損失を比較すると
損失のほうが、
1.5~2.5倍重大に感じる・・・

 

つまり、
同じ30,000円でも
30,000円もらう喜びよりも
30,000円失う悲しみのほうが
大きく感じる
というものです。

 

 

これは
プロスペクト理論の価値関数
といわれるものです。

 

人は「価値」を感じると動きます。

 

だから、「損失」に意識を向ければ
「価値」を多く感じられ、
結果として動けるようになります。

 

何が言いたいのか?というと、
関西や北海道の皆さんには
申し訳ないのですが、
その苦労されている様子を
自分の「損失」と考えてみると
「価値」を多く感じられると思います。

 

その「価値」を感じることで、
動けるようになると思います。

 

 

その「価値」を感じている「今」
動くことが大事です。

 

我が家も、昨晩、
非常時の備品の確認をしました。

 

今回の報道を見ていると、
ラジオが唯一の情報源だった
という声を聴きました。

 

あと、オール電化の家も
調理などで苦労しているようです。

 

できることはたくさんあります。

 

「価値」を感じている「今」
出来ることをしておく!

 

「今」ほど「価値」を感じる時は
ないのだから・・・

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です