遺憾でないとイカン!

最近、新聞やネットを見ていると
「遺憾」という言葉をたくさん
見かけるようになりました。

 

広辞苑によると、
「思い通りにいかず心残りなこと」
「残念」「気の毒」という意味です

 

私は2つの使い方があると思います。

 

自分の行為に対して使う場合と
相手の行為に対して使う場合です。

 

自分の行為に対して使う場合は、
「残念に思う」ということです。

 

これに対して、
相手の行為に対して使う場合は、
抗議の意味を含ませているよう
に思います。

 

つまり、
「あなたが悪い!」とは言えないので
「残念に思う」と言っているのです。

 

では、なぜ、「あなたが悪い!」とは
言えないのでしょうか?

 

これは、
I(アイ)メッセージ
とYOUメッセージの話です。

 

I(アイ)とYOU(ユー)

 

「主語」が違います。

 

I(アイ)メッセージは、

 

「私は○○だと思います。」

 

自分が思っていることを伝えます。

 

I(アイ)メッセージのほうは、
私がそう思っているだけなので、
私が思っていることを
相手が否定することはできません。

 

これに対して、
YOUメッセージは、

 

「あなたは○○だ!」

 

これは決めつけですから、
違うのであれば、否定ができます。

 

「私は○○ではありません!」

 

YOUメッセージは
相手に反論の余地を与えてしまいます。

 

では、「遺憾だ!」は、
何メッセージでしょうか?

 

これは、アイメッセージです。

 

アイメッセージは、
自分が思ったことを伝えることなので
ここに反論の余地はありません。

 

つまり、外交において、
「遺憾だ!」という言葉を多用するのは
相手に反論の余地を与えないためです。

 

「反論の余地を与えない」というと
攻撃的な言葉に聞こえるかも
しれません。

 

しかし、
言いたいことは
そういうことではなくて、
「言い争いを避ける」ということです。

 

反論の余地があると、
反論されます。

 

それに対して反論すると、
反論が返ってきます。

 

反論がエスカレートすると、
最後には、手(武力)が出ます。

 

そうなると取り返しが
つかなくなります。

 

だから、あえて、
「遺憾だ!」という
アイメッセージにしているのです。

 

私が、社員面談をしているときに、
会社に反発している社員さんと
話をすることがあります。

 

まさか、私が社員さんと
ケンカをするわけにもいきませんし、
社員さんの話に加勢するわけにも
いきません。

 

そんな時は、
アイメッセージが有効です。

 

最終的に反発が解消されるかどうかは
分かりません。

 

しかし、
コミュニケーションをとらない限り
反発の解消への道は開けません。

 

その時に、まずは、
自分がどう思っているかを
相手に伝えるのが大事です。

 

つまり、
相手から見えない
ルービックキューブの裏側の話を
相手に伝えるということです。

 

 

「私は○○だと思います。」

 

これが対話の始まりであり、
U理論のダウンローディングです。

 

 

YOUメッセージで言ってしまったら
それ以外の可能性が見えなくなります。

 

なぜなら、
人は自分が見たいものを見るからです。

 

「あなたは○○だ!」

 

そう言ってしまったら、
それ以外は見えなくなります。

 

その先に待っているものは
「破壊」です。

 

だから、社員面談の時は、
アイメッセージでないとイカンのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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