『デキる社員』を育てるには?

先日、お客様の社長と話をしている時に
デキる社員の話になりました。

 

ある社員さんに
部品の見積もりを取るように
依頼をしました。

 

その社員さんは、
3つの見積書を取りました。

 

1社は、
業界で最も安いと
言われている会社の見積書。

 

もう1社は、
2番目に安い見積書。

 

最後の1社は、
社長と昔から
付き合いのある会社の見積書。

 

社長は不思議に思って聞きました。

 

「どうして、高いと分かっていて、
昔から付き合いのある会社から
見積書を取ったのか?」

 

そうしたら、その社員さんは、
こう答えたそうです。

 

「いや、社長なら、
高い安いで発注しないと
思ったので・・・」

 

社長にしてみると、
こういう心遣いができる社員が
「デキる社員」なのだと思います。

 

つまり、
「社長は何を大切にしているのか?」
が分かって行動できている社員
ということです。

 

この社長さんは、常に
「うちの会社はつながりが大事だ!」
と思っています。

 

この社員さんは
それがわかっているから、
高いとわかっていても
社長とつながりのある会社の
見積書をとったのです。

 

では、なぜ、この社員さんは、
社長が大事にしているものことを
理解して行動ができたのでしょうか?

 

これが、わかれば、
「デキる社員」を育成することが
できるはずです。

 

学習には、
3つのステージがあります。

 

それが、
「シングル・ダブル・トリプルループ学習」
と言われるものです。

 

 

①シングル・ループ学習
物事に「適切に取り組ん」でいるか?

⇒見積もりは3社から取るという
会社のルールに従って見積書をとる

 

②ダブル・ループ学習
「適切な物事」に取り組んでいるか?

⇒一番安いことが明確になるように
比較が可能な見積書をとる

 

③トリプル・ループ学習
何が適切で、何が適切でないかについて
「どのように判断している」のか?

⇒そもそも、うちの会社が何を大切に
しているのか?を考えて見積書をとる

 

このように見ると、
③トリプル・ループ学習をすれば
いいじゃない!
という話になると思います。

 

そうなんです。

 

トリプル・ループ学習をすれば
いいのです!

 

しかし、いきなり、
トリプル・ループ学習は
できないのです。

 

まずは、
シングル・ループ学習です。

 

決められたことをやる
ということです。

 

そのためには、
そもそも、ルールがないと
いけません。

 

決められていないことを
守ることはできないからです。

 

で、そもそも、ルールがない・・・
という会社が多いです。

 

そういう会社では、
まずは、ルールを作ることから
始める必要があります。

 

次に、
ダブル・ループ学習です。

 

やっていることの意味を
考えるようになります。

 

ルールの目的を理解して、
その目的を果たしているのであれば、
ルールに縛られない動きが
できるということです。

 

今回の見積書の例でいうと、
一番安いことがわかりきって
いるのであれば、
3社から見積書をとらない!
みたいなことです。

 

この学習は、
本人のチャレンジや
そのチャレンジを承認する文化が
職場にあることが必要になります。

 

失敗を覚悟でやらせてみる
ということです。

 

そして、最後が、
トリプル・ループ学習です。

 

ルールが目的としているものとは
違う正解を導き出せる
ということです。

 

マニュアルがないことでも
判断できるようになる
ということです。

 

では、何にもとづいて
判断するのか?

 

それが、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」
です。

 

「ビジョン」
うちの会社が
どのようになりたいか?

 

「ミッション」
うちの会社が
何のために存在しているのか?

 

「バリュー」
うちの会社が
何を大事にしているのか?

 

を元に判断するということです。

 

たまに、勘の良い社員さんがいます。

 

このような社員さんは、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」
がなくても、
野生の勘で社長が欲しがっている
ものを感じ取ることができます。

 

しかし、勘なので、
他の人に伝えることができません。

 

これでは、育成できません。

 

「デキる社員」を育成しようと
するのであれば、
「ビジョン」「ミッション」「バリュー」
という言語化を通して、
育成していく必要があるのです。

 

このようなステップで考えると
うちの会社がどのステップにあって、
何が必要か?ということが
わかってくると思います。

 

勘の良い社員があらわれるのを
待っているわけにはいきません。

 

大事なことは、
シングル・ダブル・トリプルと
段階を踏んで育成するしかない
ということです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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参加者の皆さんと一緒に学びます!

2019年4月19日(金)です。

14時半から17時半です。

2019年4月19日にセミナーを開催します!

 

GW前、最後のセミナーになると思います。
皆様の参加をお待ちしています!

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