終身雇用がなくなるから何だというのか?

トヨタ自動車の豊田章男社長が

「終身雇用を守っていくというのは
 難しい局面に入ってきた」

「雇用を続けている企業に
 インセンティブがあまりない」

という発言をしたということが
話題になっています。

 

ネットには・・・

トヨタが終身雇用をやめれば
若者の給与が上がる!

という歓迎する声もあれば、

「終身雇用」を悪とする
愚かな三流経営に陥ったか!

という批判の声もあります。

 

今、ちょうど読んでいる本

幸福の「資本」論  橘玲 著

https://ux.nu/MRS6x

の中でこんなことが
書かれています。

 

大企業は、今や、
グローバルな人材獲得競争
をしてます。

 

国籍、性別、人種、宗教、年齢、
性的思考、身体的、肉体的障がいで
差別をする会社は、
それによって優秀な社員を獲得する
機会を失ってしまいます。

 

競争に生き残るのは、
能力(知能)以外の全ての差異を
問題とせず、
もっと大きな人材プールの中から
最適な人物を採用する
会社のです。

 

そう考えると、
豊田章男社長が言っている意味が
よく分かります。

 

世界中から、
能力(知能)で集めてきた人材が
会社に入って来た時に、
勤続年数が長いだけで能力が
自分より劣る上司がいたら、
すぐに辞めてします。

 

さらに、その優秀な人材が、
会社の中で年功序列の順番待ちを
するとは到底思えません。

 

つまり、
グローバル化の中で、
嫌をなしに
年功序列から脱却せざるを得ない
状況になっているのだと思います。

 

「若者の給与が上がるだ!」
「三流経営者だ!」
とかいう話とは、
別の面が見えてきます。

 

橘さんは言います。

 

企業であれ、個人であれ、
知識社会に適用できなければ
脱落するだけ。

 

この話は、トヨタのような
グローバル企業の話であって
中小企業には関係ない
と思われるかもしれません。

 

しかし、私のお客さんの
100人ぐらいの会社でも
同じようなことが起こっています。

 

ベトナムから
技能実習生で来ている
21歳の若者が工場で
ライン長をしています。

 

そのライン長の下には、
日本の大卒の若者が働いています。

 

今でこそ、技能実習生ですから、
3年で帰国しますが、
この制度が見直されると、
もっと長い期間、
勤務することになるかもしれません。

 

そうすると、当然、
ベトナムの彼の方が
高い給与をもらうように
なると思います。

 

「お金が全てではない」
という考え方もあると思いますが、
ある程度のお金がないと
お金で悩むことになります。

 

お金で悩む人生は
幸せではないと思います。

 

そう考えると
終身雇用で守られるよりも
強く必要とされる人間に
なることが大事なのだと思います。

 

つまり、そこにあるのは、
競争で生き残っていくしかない
という残酷な現実です。

 

終身雇用がなくなるから
何だというのだ?
という話なんだと思います。

 

ライバルが思わぬところから
出てくる時代になってきました。

 

大変な時代になりましたね!

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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