深夜になぜカフェに行列ができるのか?

今日は日曜日なので、
軽めの話題を・・・

 

北海道合宿のついでに
札幌に立ち寄りました。

 

学校を卒業して、
就職して、初めの勤務地が
札幌でした。

 

4年半ほどいたので、
思い入れ深い土地です。

 

私が札幌に住んでいたのは、
今から20年も前のことです。

 

街中を歩いてみても、
だいぶ変わっていました。

 

その変わったものの中でも
インパクトがあったのは・・・

 

「シメパフェ」

 

飲んだ後に
「締めのラーメン」
というのは一般的ですが、
「締めのパフェ」
というのが札幌で
流行っているそうです。

 

「札幌パフェ推進委員会」
https://sapporo-parfait.com/

 

合宿を終えたおじさん5人が
お鮨を食べ、
ラーメンで仮締めして、
パフェで本締めをしようと、
カフェに向かいました。

 

ところが、
どこも一杯なのです。

 

夜の23時を過ぎようとしている
時間です。

 

体重を気にするなら
この時間に、絶対に、
パフェなんか食べてはいけません。

 

しかし、若い女性が
ありえないほど行列をしています。

 

絶対にダメだと分かっていて
どうして食べようとするのでしょうか?

 

これは、何度かご紹介している
「行動経済学」で説明ができます。

 

人は、損失による苦痛を
必要以上に恐れます。

 

目の前にある利益と
失う不利益を比べた時に、
不利益のほうが大きく見えると
人は行動を起こしません。

 

通常、同じ利益、不利益だとすると
失うほうが1.5~2.5倍のインパクト
があると言われています。

 

例えば、
30,000円を得られて感じる喜びが
10だったとすると、
30,000円を失って感じる不快感は
15~25に感じられるということです。

 

これを
「現状維持バイアス」といいます。

 

「現状維持バイアス」は、
人間としての本能です。

 

この「現状維持バイアス」を
今回の「シメパフェ」にあてはめると
どうなのか?

 

そもそも、
パフェは食べたいのです。

 

しかし、
パフェを食べると太ります。

 

パフェを食べると、
今まで太らないように
我慢をしてきた努力が無駄になります。

 

つまり、
パフェを食べるという喜びと
無駄になる努力の比較の問題です。

 

パフェを食べるという喜びが
無駄になる努力と同じであれば、
無駄になる努力を失いたくないので
パフェは食べません。

 

パフェを食べるという喜びが
無駄になる努力の
1.5~2.5倍のインパクトがあれば
パフェを食べることになります。

 

では、どうなったら、
パフェを食べるという喜びが、
1.5~2.5倍のインパクトになるのか?

 

それは「共感」です。

 

みんなも食べているように
私も食べたい!

 

パフェを食べるために
並んでいる人が多ければ多いほど
その「共感」も強まります。

 

「みんなも食べているのだから
私も食べても大丈夫!」

 

「せっかく、旅行に来たのだから
食べたいもの食べなくちゃ!」

 

こんな風に思う気持ちが、
パフェを食べるという喜びを
1.5~2.5倍にしているのです。

 

このように、
失うことを恐れて、
行動が止まっているような時は、
行動をして得られるメリットを
大きくすることで、
行動することができるようになります。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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