チームビルディングは万能ではない!

今、この本を読んでいます。

 

「THE TEAM 5つの法則」
麻野耕司 著

 

リンクアンドモティベーション
の取締役の方で、
「モティベーションクラウド」
を立ち上げた方でもあります。

 

チームづくりのことが
分かりやすく書いてあります。

 

おススメの本です。

 

その中で最も印象に残ったのは
チームには4つのタイプがある
という話です。

 

チームのタイプを分類するのに
縦軸に「環境変化」の度合い
横軸に「人材連携」の度合い
をとります。

 

環境変化 | 環境変化
大きい  | 大きい
人材連携 | 人材連携
小さい  | 大きい
ーーーーー+ーーーーーー
環境変化 | 環境変化
小さい  | 小さい
人材連携 | 人材連携
小さい  | 大きい

 

これをスポーツに例えています。

 

「環境変化」の度合いは
相手チームの選手と体が接触するか?

 

接触の激しいスポーツは
相手な動きによって
自分の動きを変える必要が
あります。

 

サッカーや柔道はこのタイプです。

 

それに対して
接触の少ないスポーツは
相手の動きによって
自分の動きを変える必要は
ありません。

 

野球や駅伝はこのタイプです。

 

次に、「人材の連携」の度合いは
同じチームの選手同士の連携が
どれだけ必要か?

 

「人材連携」が必要なスポーツは
同じ時間に同じ場所で
一緒にプレーをします。

 

サッカーや野球はこのタイプです。

 

それに対して
時間をずらしたり
場所を変えてプレーする
スポーツは選手同士の
連携は必要ありません。

 

柔道団体や駅伝はこのタイプです。

 

それぞれの特性にスポーツを割り振ると
次のようになります。

 

環境変化 | 環境変化
大きい  | 大きい
人材連携 | 人材連携
小さい  | 大きい
柔道団体 | サッカー
ーーーーー+ーーーーーー
環境変化 | 環境変化
小さい  | 小さい
人材連携 | 人材連携
小さい  | 大きい
駅伝   | 野球

 

引用:「THE TEAM 5つの法則」 P61

 

環境変化の度合い 大きい
人材連携度の合い 小さい
柔道団体戦タイプ
(生命保険の営業チーム)

 

環境変化の度合い 大きい
人材連携の度合い 大きい
サッカータイプ
(スマホアプリの開発チーム)

 

環境変化の度合い 小さい
人材連携の度合い 小さい
駅伝タイプ
(メーカー工場の生産チーム)

 

環境変化の度合い 小さい
人材連携の度合い 大きい
野球タイプ
(飲食店の店舗スタッフチーム)

 

何がいいたいのか?というと
それぞれのタイプによって
組織として求められるものが
違うということです。

 

環境変化の度合いが
大きい組織には
権限委譲が必要になります。

 

なぜなら、
環境が目まぐるしくかわるので
いちいち上司に確認を
する時間はありません。

 

サッカーや柔道で
いちいちコーチに確認をしたら
相手に対応できません。

 

プレーが始まったら、
基本、選手に委ねるしかありません。

 

逆に、野球や駅伝は
環境が変わったら変わったらで
明確に指示が出せます。

 

次に、人材連携の度合いが
大きい組織には
人材の多様化が必要です。

 

なぜなら、
ポジションによって
それぞれ求められる能力が
異なるからです。

 

サッカーや野球では、
それぞれの強みをもった選手が
配置されます。

 

久保君ばかり集めても
強いチームにはなりません。

 

柔道団体や駅伝では、
強い選手、早い選手を集めます。
(連携はほとんど考えません)

 

駅伝は順番など
考えることはありますが、
走り出したら連携はありません。

 

このように、
サッカー、柔道団体、野球、駅伝
と同じスポーツですが、
組織に求められるものが
変わってきます。

 

だから、
権限移譲が大事だ!とか
多様性が大事だ!と言ったところで
全ての組織で当てはまるわけでは
ありません。

 

そういう意味で、
チームビルディンも
全ての組織に対して有効な訳では
ありません。

 

チームビルディングは万能ではない!

 

このことを、電子書籍で
上手くお伝えできませんでした。

 

モヤモヤしていたのですが、
この本に分かりやすく書いてあったので
ご紹介をさせていただきました。

 

だた、
この本にも書いてある通り
外部環境の変化の激しくなり
人も簡単に採用できなくなりました。

 

そうなってくると、
駅伝タイプの製造業のチームでも
ずっと同じモノを作り続けることが
できなくなり、
権限移譲が必要になります。

 

また、
野球タイプの飲食業のチームでも
ライバル店がすぐに現れるので、
ホールと厨房が協力し合って
新メニューを考えるみたいなことも
求められます。

 

そして、
柔道団体戦のような
生命保険の営業チームでも
人が辞めていかないように
人材の多様化に対応しなければ
ならなくなっています。

 

そう考えると、
全ての組織がサッカータイプを
目指さなければならなくなってきた
ということだと思います。

 

まさに、
チームビルディングが必要とされる
世の中になってきたのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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