それ、フィードバックではなくてただの感想です。

先日、お客様のところで、
フィードバックの研修をしました。

 

人を育てる時に
フィードバックって大事だと
思っています。

 

チームビルディングの基本は
人と人が違うということです。

 

この違いを活かすのが
チームビルディングです。

 

しかし、
人と人が違うというのが、
マネジメントする上で、
意外と厄介なんです。

 

人と人が違うので、
自分と同じようには考えないし
自分と同じようには行動しません。

 

そのため、
自分のやり方を教えても
相手はできるようにはなりません。

 

自分なりのやり方で
できるようになってもらわないと
できるようになりません。

 

そう考えると、
アドバイスって微妙なんです。

 

アドバイスというのは、
「こうしたほうがいいよ!」という
やり方の話です。

 

つまり、「自分ならこうする」
という話です。

 

なので、アドバイスの内容が、
自分ができそうな内容なら
やってみようと思います。

 

しかし、
できなそうにない内容なら、
やらないと思います。

 

そんなこと
言われてもできないし・・・
という感じです。

 

誤解されたくないのは、
アドバイスが悪いという話では
ありません。

 

できなそうな内容であっても、
やってみようと思えれば、
アドバイスも貴重です。

 

大事なことは、
アドバイスを受けた側が、
アドバイスをどう受け取るか?です。

 

その一方で、
フィードバックというのは、
アドバイスとは違います。

 

フィードバックは見たままを返します。

 

フィードバックの元々の意味は
大砲で「的」に当てる技術のことです。

 

大砲はライフルのように
狙って撃つことができません。

 

撃ってみて
「的」と「着弾点」がどれだけ離れているか?
を観測し修正して打ちます。

 

「的」と「着弾点」のギャップ
を伝えるのがフィードバックです。

 

フィードバックの効果は
相手が目指している状態(「的」)と
現在、やっていること(「着弾点」)
のギャップに気付いてもらう
ということです。

 

ギャップを伝えるだけで、
そのギャップをどう埋めるか?は
本人に考えてもらいます。

 

人と人は違うので、
ギャップの埋め方を教えても
できないのです。

 

だから、
自分でやり方を考えて
やってもらうしかありません。

 

フィードバックが
機能するために大事なことは、
フィードバックを受けた人が
「的」に近づけようと思っているか?
です。

 

ギャップを伝えたところで、
そもそも、「的」に近づけようと
思っていない限り、
ギャップを埋めようとしないからです。

 

目指している「的」が
本当に本人が目指しているものなのか?
どうか?が大事なのです。

 

だから、
相手が何を「的」にしているのか?
を知らずに行うフィードバックは、
ただの感想です。

 

相手が何を目指しているのか?
を知ることから始めるのが大事です。

 

何でもそうなんですが、

「どうなりたいのか?」

「どうなっていたらよいのか?」

「目的は何か?」

それが一番大事なんです。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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