「全員リーダー」って本気で言ってますか?

昨日は
日本経営合理協会
「全国経営者セミナー」2日目でした。

 

2日目の朝一番の研修は
8時から始まります。

 

講師は・・・

日本ラグビーフットボール協会
コーチングディレクター

中竹竜二さん

 

早稲田大学ラグビー部の監督
U20日本代表のヘッドコーチ
を務めた方でもあります。

 

テーマは・・・

「カリスマリーダー不要の組織づくり」

 

中竹さんが
おっしゃっていたのは・・・

「全員がリーダーになる!」

 

この言葉・・・

 

よく言われている言葉
なんですが、
この言葉が誤解を生んでいる
ように思います。

 

全員が『リーダー』に
なれるわけでもないですし、
全員が『リーダー』になったら
会社はまとまらなくなります。

 

本当の意味は・・・

全員がリーダーシップを発揮する

という意味です。

 

リーダーシップって何でしょうか?

 

皆さんには、
リーダーシップはありますか?

 

リーダーシップは「強み」です。

 

人には「強み」も「弱み」もあります。

 

だから、
誰であっても
リーダーシップは発揮できます。

 

つまり・・・

「全員がリーダーになる」というのは・・・

全員が「強み」を発揮する

という意味です。

 

中竹さんも同じことを言っていました。

 

オーセンティックリーダーシップ
と言うそうです。

 

オーセンティックと言うのは、
「自分らしさ」という意味です。

 

「自分らしさ」

 

この言葉も
誤解されやすい言葉です。

 

青臭い言葉に
聞こえるかもしれません。

 

でも、
中竹さんが言っているのは

「自分なりのスタイル」

です。

 

「スタイル」とは

「一貫性」や「こだわり」

だと言っています。

 

それは、結局のところ、
「強み」です。

 

私は
「人はできることしかできない」
と思っています。

 

中竹さんのお話が
分かりやすかったので、
中竹さんの経歴の話をしたいと思います。

 

中竹さんは
早稲田大学でラグビーを
していました。

 

3年生まで補欠だった
と言います。

 

それが4年生になった時に
主将になります。

 

そして、卒業後、
会社員をしている時に
早稲田大学のラグビー部の
監督の就任を依頼されます。

 

主将を務めたとはいえ、
監督の経験もありません。

 

そんな中竹さんが、
監督になって
選手に何を言ったと思いますか?

 

「監督に期待するな!」

 

すごいですよね!

 

案の定、
選手からブーイングだったそうです。

 

しかし、
中竹さんは選手に対して
ひたすら個人面談をしたそうです。

 

それによって、
ラグビーは監督がやるものではなく、
選手がやるものだ!
という考え方を徹底したかったのだと
思います。

 

というのは、
中竹さんの前任の監督は
清宮克幸さんという
強烈なオーラを放つカリスマでした。

 

ある意味、
選手よりも監督が目立っていた
のかもしれません。

 

それでも成果が出れば
よいと思います。

 

しかし、中竹さんは、
清宮さんのようにはできないことが
分かっていたのだと思います。

 

だから、あえて、
そういう言い方をしたのだと思います。

 

結局、中竹監督の下で
2007年度から2年連続で
全国大学選手権2連覇を達成しています。

 

つまり、
自分なりのやり方で
どうやって成果を出すのか?が
大事だという話です。

 

そして、
この「自分なりのやり方」が
「自分らしさ」です。

 

中竹さんが言っていたことで
印象的だったのは、

トップダウンのリーダーは、
「ディミニッシャ―」になりかねない

という話です。

 

「ディミニッシャ―」

 

「消耗させる人」という意味です。

 

上司は、
意識・無意識にかかわらず、
部下にできないことをやらせよう
とします。

 

できないことをやろうとすると
人は消耗します。

 

人がもっとも陥りがちな
失敗パターンは
できないことをやろうとして
自滅する・・・

 

人と比べて、
自分はできないと思ってしまう。

 

人と人は違うのに・・・

 

だから、大事なことは、
背伸びをしないということです。

 

つまり、
「弱み」をさらけ出すこと。

 

実は、
「弱み」をさらけ出すことが
チームの一体感を生みます。

 

あなたが部下だったとして
どんな時に、上司の役に立てた?
と思いますか?

 

おそらく、それは、
上司ができなかったことを
サポートをして、
上司から感謝された時なんじゃないか?
と思うのです。

 

だから、
上司が弱みをさらけ出してくれた方が
部下は上司の役に立とう!
と思えるのです。

 

そう考えると
弱みをさらけ出さない上司には
部下がついて行こうと思わない
ということになります。

 

最後に、中竹さんが言っていた
言葉を紹介したいと思います。

 

リーダーとって大事なのは、
「優秀さ」より「正直さ」

 

リーダーとして悩んでいる人にとっては
転機になる言葉だと思います。

 

完璧より不完全の方がよいのです。

 

日大のアメフトの問題を
思い出しながら、
世の中の価値感が
完全に逆転していることを感じます。

 

まさに、今が
価値観を切り替える
最後のチャンスような気がしています。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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