価値観の選択は痛みを伴う

中国EC最大手のアリババの会長
ジャック・マー氏が、
引退をされるそうです。

 

ジャック・マー氏は、
9月10日、創業20年の節目に
引退演説を行いました。

 

ジャック・マー引退演説全文

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190911-00000005-binsiderl-int

 

その中で気になるコメントが
ありました。

 

ビジネスの決定は容易ではないですが、
価値観の選択はより痛みを伴います。

 

分かるような分からないような
コメントです。

 

今日はこのコメントについて
考えてみたいと思います。

 

引退演説の文脈から読み取ると、
お金儲けは簡単ではないけれど、
善良でいることはもっと難しい
ということのようです。

 

今の時代
企業として生き残るには
お金儲けをすることよりも
善良でいることの方が大事だと・・・

 

たしかに
アリババぐらいの規模になると
資金はあるし、技術もあるし
人材もいるし、影響力もあるから
お金儲けは難しくないと思います。

 

しかし、
善良であろうとするのは、
難しいのだと思います。

 

新しいビジネスを作る
ということは、
既存のビジネスを壊すことになります。

 

そのことにより
既存のビジネスをしていた人の
職を奪うことになるかも
しれません。

 

正しいことは、
時代によって変わるので
新しい正しさを求めることは
古い正しさを否定することになります。

 

全てにおいて
正しいなんてことは
ありえないのです。

 

人はある一面でしか
合理的ではいられない・・・

 

これを
限定合理性といいます。

 

私は祖父の会社にいる時に
祖父のやり方を否定して
会社を辞めました。

 

これはこれで正しいと
思いましたが、
結果、一緒に働いていた
仲間を見捨てることになりました。

 

つまり、
自分が正しいと思ったことが
常に正しいとは限らない・・・

 

そう考えると、
ジャック・マー氏が
「価値観の選択はより痛みを伴います。」
と言っている意味が分かるような
気がします。

 

自分が正しいと思うことは、
「価値観」です。

 

常に正しくいるためには
今、自分が正しいと思っている
ことを否定しなければ、
ならなくなります。

 

常に自分が
正しい側にいられないですから・・・

 

つまり、
自分が正しくなかったことを
認めることになります。

 

この時に「痛み」を伴います。

 

今までやってきたことを
否定することになります。

 

見たくない自分を見なければならない。

 

ジャック・マー氏が
言っていることは、
そういうことなのだと思います。

 

企業としても、
個人としても、
生き残っていくためには、
痛みが伴おうとも自己と向き合って
自己を正していくことが
必要なのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとございます。

 

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