チームワークは人を殺す

先日、セミナーの時に
こんな質問をいただきました。

 

チームワークと
チームビルディングの違いは何ですか?

 

よく聞かれる質問です。

 

チームビルディングは
「人」×「しくみ」×「関係性」です。

 

チームのメンバーが持っている
人的資源(強み、知識、ノウハウなど)を
しくみ(ルール、会議、マニュアルなど)
を活用しつつ、
関係性(対話、コミュニケーションなど)を
上げることで成果を上げるやり方です。

 

これに対して、
チームワークは
「しくみ」×「関係性」です。

 

違いは「人」を活かすかどうかです。

 

う~ん?

 

よくわからないですよね!(笑)

 

チームワークは
チームが機能すればよいのです。

 

具体的に説明したいと思います。

 

ある部署で電話が鳴っても
人手不足でなかなか出れないと
いう問題が発生しているとします。

 

そこで、
「部長も交代で電話に出て下さい!」
というのがチームワークです。

 

部長が電話出ても、
チームが機能すればよいのです。

 

それは悪いわけではありません。

 

そういう考え方もありだと
思います。

 

しかし、本来、
部長がすべき業務があります。

 

通常、
部長は電話に出るよりも
やるべきことがあります。

 

もっとも、たまたま、
みんなが電話にでていて
部長しか出れない状況なら話は別です。

 

しかし、ルールとして
部長が電話に出ることが
業務に組み込まれるとしたら、
それは部署全体として
マイナスだと思うのです。

 

部長は部長しかできない仕事を
するべきです。

 

で・・・

 

部長が電話にでなくても
済むようにするためにはどうするか?
が、チームビルディング的発想です。

 

これは部長が偉いから
電話に出ないようにする
という話ではありません。

 

あくまでも
部門として最大限の成果を出すために、
やるべき人が仕事をするには
どうしたらよいのかということです。

 

だから、これは、
何も部長に限った話では
ありません。

 

部門のメンバーの強みを把握して
それぞれに強みを活かせる業務
を担当してもらうということです。

 

人と人は違います。

 

その前提に立てば
得意な業務も違います。

 

であれば、
得意な業務をすべきです。

 

そう考えると
みんなで平等に業務を分担する
チームワークの考え方では
人の強みを活かせていない
ということです。

 

言い方が過激かもしれませんが、
「チームワークは人を殺す」
というのはこういう意味です。

 

チームビルディングを
組織に導入する時に
まず、人と人の違いを伝えるのは
その違いを大切にして欲しいからです。

 

お互いの違いを尊重し、
活かし合おうとすることが、
チームビルディングへの第一歩だと
考えています。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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