うまくいくべくしてうまくいく

先日、お客様の会社で
管理職研修をしました。

 

管理職って大変です!

 

上から言われて
下から言われて
横からも言われて

 

じゃ〜どうしたらいいの?

 

 

そんな風に思うことが
多いと思います。

 

管理職って、
上司もいるし、部下もいるので、
役割を明確にしておかないと、
どちらに近づき過ぎても
機能しないのです。

 

社長から見れば、
自分から出した指示を
実行してもらいたいと思っています。

 

部下から見ると、
自分が言っていることを
社長に伝えて欲しいと思っています。

 

また、違う部署の管理職からも
連携したり、調整してほしい
という要望があったりします。

 

そうすると、
上から、下から、横から、
いろんな要望がやって来ます。

 

この要望に全て応えることは
できません。

 

おそらく、
相反する要望でしょうから・・・

 

全部にいい顔をしたら、
破綻します。

 

 

かと言って、
100%社長のYESマンだとしたら
部下はついて来てくれません。

 

100%部下の話を聞いていたら
「管理職はいらない!」
と言われしまいます。

 

100%他部署の要求に
応えていたら、
「どこの部署の管理職だ!」
と言われてしまいます。

 

じゃーどうしたらいいんですか?
という話になります。

 

その答えは・・・

 

社長の言うことだけ
聞けばよいのです。

 

 

ただし、
社長の言う通りにやっても
うまくいきません。

 

なぜなら、
社長は部下のことも他部署のことも
わからないからです。

 

社長は社長の立場でしか
指示を出せません。

 

だから、管理職としては、
「自分で考える」しかありません。

 

社長のことも、部下のことも、
他部署のことも分かる立場は
管理職だけです。

 

逆に言うと
管理職のことは誰も分かりません。

 

だから、誰かにOKを求めても
誰からもOKが出ないのです。

 

自分で考えるしかないのです。

 

そこに100%正しい解答はなくて、
答えのない答えを作っていく
ことが必要です。

 

 

その時に「判断の軸」になるものが
あって、それを身につけてもらう
ことが大事です。

 

その「判断の軸」というのが、
一般的にはバリューとか、
行動指針とか、社訓と言われるものです。

 

言い方はそれぞれですし、
明文化されていないかもしれませんが
組織には必ずそういうものがあります。

 

その「判断の軸」を共有する場
が必要です。

 

管理職を育てるということは
その「判断の軸」にそって
自分で考えて答えを出せるよう
ようにすることです。

 

うまく行っている会社って、
管理職の「判断の軸」がそろっている
ように思います。

 

逆にいうと、
管理職の「判断の軸」がバラバラだと
組織がうまくまとまりません。

 

人と人は違います。

 

放っておけば、バラバラになります。

 

だからこそ、
確認する場が必要なんです。

 

うまく行っている会社は、
そういうことが分かっていて、
忙しくても、そういう時間を
作っているのだと思います。

 

うまくいく会社は
うまくいくべくして
うまくいっているのだと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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