1万円の宿泊費が見つかるのに234億円が見逃されるのはなぜか?

ネットの記事で、
大和ハウス工業が巨額の不正流用が
見つかったというニュースが
流れていました。

 

その金額・・・

 

234億円!

 

中国・大連の関連会社で、
横領されたようです。

 

それにしても、
スケールが違いますね!

 

感心している場合ではありません!

 

そもそも、
どうしてこれだけの金額が
見逃されるのでしょうか?

 

私なんか、会社員の時に、
出張で泊まるホテルがどこも一杯で
1万円のホテルに泊まって清算したら、
経理から上限は7千円なので、
3千円を返還するように言われました。

 

どうして、
1万円の宿泊費が見つかるのに
234億円は見逃されるのでしょうか?

 

これは、簡単な話で
1万円の宿泊費はイメージできても、
234億円の支出はイメージできないからです。

 

ブログの師匠である
板坂裕治郎さんの本

「社長の鬼原則」

https://goo.gl/qbjXGg

 

この本に書いていましたが、
借金で自殺するのは、
1億円の借金を背負っている人よりも
4~500万円の借金を背負っている人
のほうが多いのだそうです。

 

金額が大きすぎると
イメージできないのです。

 

人はイメージできないことには
対応ができないのです。

 

234億円をイメージさせるためには、
ずっと小さな金額にする必要があります。

 

例えば、
大和ハウス工業の社員数が
16,000人ですから、
一人当たりにすると・・・

 

150万円

 

それぞれ社員の銀行口座から
150万円が盗まれたとなると、
だいぶイメージできるのでは
ないでしょうか?

 

結局、こうやって、
大きなものは、かみ砕かないと
伝わりません。

 

それは、
会社のビジョンにしても、
目標にしても、
危機感についても
同じです。

 

「一億総活躍社会の実現!」

 

「今期は売上10億円必達!」

 

「五千万円の赤字!」

 

そう言われたとしても
イメージがわきません。

 

イメージがわかないものは、
動きようがありません。

 

社員さんに動いてもらおうと
思ったら、かみ砕いて伝える
必要があります。

 

「キリンビール高知支店の軌跡」
田村 潤 著

https://goo.gl/ZN4MaK

 

田村さんは、最終的に
キリンビールの副社長になった方です。

 

この本には、
その田村さんが高知支店長時代、
アサヒビールからトップシェアを
奪い返した時の話が書かれています。

 

田村さんは
こんなことをおっしゃっています。

 

単に『お客様第一』と言っていても、
何となく意味が伝わるだけで、
日々の行動につながりません。

 

『お客様第一』ということは、
他社よりもおいしいキリンビールを
お客様に飲んでいただくということだ!

 

それが、分かれば、
キリンビールが一番売れている状態をつくる
という日々の行動につながります。

 

それは・・・

 

どこに行ってもキリンが置いてあり、
欲しいときに手に取っていただける
状態にあること。

 

高知支店のメンバーは
この「ビジョン」を頭に浮かべ
日々の営業活動をするようになった。

 

その結果、
シェアを取り戻すことができたそうです。

 

田村さんはこうおっしゃっています。

 

『 理念を普段の仕事につなげることが大事だ!』

 

「ビジョン」が浸透しないという場合、
「ビジョン」そのものが大きすぎる
のかもしれません。

 

社員さんがイメージできるように
「ビジョン」を言い換えることも
必要だと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

4月のセミナーが決まりました!

 

言い方を変えるだけで、
社内の「人間関係」が改善し、
社員が誰一人辞めなくなる
『ロボット型』組織づくりセミナー

いつもブログでお伝えしている
「効き脳」診断をしてゲームをしながら、
人と人がすれ違うメカニズムを
参加者の皆さんと一緒に学びます!

2019年4月19日(金)です。

14時半から17時半です。

http://robotjinji.com/2019/03/07/post-823/

 

GW前、最後のセミナーになると思います。
皆様の参加をお待ちしています!

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