古くて、新しいチームビルディング

15年間、お付き合いしている
会社さんに訪問しました。

 

73歳になる会長さんと
久しぶりにお話をしました。

 

今はもう息子さんの代になり
会長職を楽しんでいらっしゃいます。

 

 

昼食を食べながら、
「人」の話になりました。

 

会長さんがこう言われました。

 

「瀧田さん、人と人は違うね!」

 

WEBが苦手な会長さんですから
私のブログを読んでいるわけで
はありません。

 

若手の社員さんと接していて
そう思ったのだそうです。

 

「この歳になって、
ようやくわかりましたよ!

私が『1+1=2』と言っても
彼らには分からないんだよ!」

 

「当たり前が違うんだから
やんなっちゃうよ!」

 

 

まさに、その通りで、
人と人は違うのです。

 

この会長さん、
めちゃくちゃ熱い方で
15年前は、社員さんだろうが
パートさんだろうが
吠えまくっていました。

 

そんな会長さんから
「人と人が違う」なんて言葉が
聞ける日が来るなんて
思いもよりませんでした。

 

苦労された経営者の方ほど謙虚です。

 

才能もなく努力しかない自分が
できるようになったのだから、
自分よりも優秀な今の社員は
もっとできるはずだと思っています。
(私からみれば才能豊かですが・・・)

 

そして、
そんな自分が上手くいったものだから、
自分がやって上手く行ったやり方を
社員にやらせようとします。

 

しかし、人と人は違うので
自分がやったようには
社員は出来ません。

 

そこで、
「おかしい!」
「できないはずはない!」
「できないのはやる気がないからだ!」
みたいな話になって、吠える・・・

 

「なんでそんな簡単なことができないんだ!」

 

 

こうなったら、
ほとんどの社員さんは思考停止して、
言われたことだけやろうとします。

 

会長さんはおっしゃいました。

 

「これじゃ、いかんね!」

 

「昔から、『人と人は違う』というは
言われているけど、会長職になって
距離をおいて、見るようになって
その意味がはじめてわかったよ!」

 

 

そうなんです。

 

渦中にいると
人は周りが見えなくなります。

 

「今の経営者は大変だね!」

 

「昔は、『やって覚えろ!』
っていえば、みんなやったからね!
だから、とにかく早いんだよ!」

 

「今の社員は頭で理解してから
動くから遅いんだ!」

 

「とにかく遅い!」

 

と・・・

 

私も、このブログで
「人はやりながらでないと学べない」
と書いていますが、
まさに、その通りなのです。

 

頭で考えるのと
実際やってみるのと全然違うのです。

 

 

おそらく、会長さんは
チームビルディングのことは
ご存じないと思います。

 

しかし、
会長さんがお話してくれた内容は、
私がチームビルディングを通して
石見さんから学んだことでした。

 

今、会長さんとのお話を思い出しながら
あらためて思いました。

 

チームビルディングは新しくない!

 

言葉そのものは、
新しいのかもしれませんが、
その内容は昔から言われてきたことです。

 

原理原則です。

 

ただ、
チームビルディングは、
体系化されているところが違います。

 

体系化されているので、
勘や経験知ではなく、
現象としてとらえることができます。

 

経営者の勘や経験知を
ノウハウとして使えるところが、
チームビルディングのすごさだと思います。

 

それが「再現性」の根拠であり、
私がチームビルディングにのめり込んだ
理由でもあります。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます!

 

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