チームビルダー『識学』を語る!(①位置)

昨日と今日で
このブログでもご紹介したように
「識学」のコンサルタントの方に来て
いただいて勉強会を主催しています。

 

「識学」は、俳優の要潤さんを起用した
CMなどで話題になっています。

 

「社長は飲み会に参加するな!」

 

「社長は社長室にこもっていろ!」

 

結構、尖ったメッセージを発信しています。

 

なんか、私が言っていることと
真逆なことのように感じていました。

 

 

しかし、講義を聞いているうちに
識学が言っていることは、
組織を運営する上で基礎の基礎なのかな?
と思うようになりました。

 

そもそも「識学」とは何か?

 

「識学」とは
意識構造学を省略して、
そのように呼んでいるそうです。

 

意識構造学とは・・・

 

人は思考の癖を持っていて、
その癖のために、誤解、錯覚が発生し、
行動が阻害されている状況を
解明するノウハウです。

 

「識学」を学んでどう生かすのか?

 

それは、誤解、錯覚が発生し、
行動が阻害されていることで無駄が
発生しています。

 

つまり、生産性が下がっています。

 

「識学」を学ぶことで、
生産性を下げている要因を
排除することで生産性を上げるという
ことです。

 

 

「識学」では、
人は5つのステップを経て
行動に移すと考えています。

位置

結果

変化

恐怖

目標

 

例えば、水を飲むとします。

位置(水はどこにあるのか?)
を認識して

結果(あそこに行けば水がある)
を設定して

変化(あそこまで行けばOK)
を確定し

恐怖(水を取り損ねたらどうする?)
を消化して

目標(あそこまで移動しよう)
を設定して

行動する。

 

それぞれの段階で
誤解や錯覚が起きているのが
無駄を発生させているといいます。

 

せっかくなので、5回に分けて1つずつ、
解説したいと思います。

 

 

と言っても、全部で12時間の内容ですから
全てをお伝えできません。

 

それぞれの段階でのエッセンスを
私が理解した範囲で、
お伝えできればと思います。

 

まず「位置」の話です。

 

会社には、
野球のようにポジションがあります。

 

ピッチャー、キャッチャー、ファースト、
セカンド、サード・・・

 

それぞれに役割があって、
その役割を全うすることで、
守備を固めます。

 

しかし「位置」を正しく認識しないと
サードがファーストの隣にいたりします。

 

これだと、本来、サードがいる場所が
がら空きになります。

 

これでは、守備が固められません。

 

 

そんなバカな?と思うかもしれませんが、
これが、会社で起こっているというのです。

 

例えば、中間管理職である部長が、
マネジメントしないで、
一般社員と一緒になって仕事をしている・・・

 

結果、
誰もマネジメントする人がいなくなる・・・

 

どうして、この現象が起きるのか?

 

それは・・・

 

「存在意義」です。

 

例えば、付き合っている人がいます。

 

フラれたら、どうしますか?

 

追っかけるとか、あきらめるとか
あるかもしれませんが、
基本、次の人を探します。

 

つまり、人は、そのくらい
「存在意義」を感じていたい生き物
だということです。

 

だから、部下が忙しくしたり、
一生懸命働いていると、
部長さんは自分だけ早く帰っていけない
と思って、手伝ってしまう・・・

 

手伝うことで、
「存在意義」は感じられるかも
しれません。

 

しかし、それは「個」としての
「存在意義」であって、
「部長」としての「存在意義」は
失われています。

 

つまり、勝手にポジションを
変えてしまっているのです。

 

どうして、こんなことが起こるのか?

 

 

理由は2つあります。

 

①役割があいまいである。

そもそも、部下の仕事と上司の仕事は違います。

しかし、
部下よりも上司が仕事ができないといけない
と思い込んでいる・・・

部下と上司の仕事の内容が違いので、
比べること自体がナンセンスなのに・・・

でも、それぞれの仕事(役割)が不明確なので、
仕事の混同がおこり、上司が部下の仕事を
してしまう・・・

 

②上司の指示を守らなくてよいと思っている。

部長になったのは、社長から任命です。

部長は部長の仕事をするべきなのに、
社長の指示に従わず、自分がすべきだと
思ったことをしてしまう。

そもそも、部長が勝手に部長の仕事を
放棄してはいけないのに、
自分に選択権があるように行動してしまう・・・

 

これによって、
「位置」の錯覚が起きて、組織が壊れます。

 

 

また、社長が組織を壊す場合もあります。

 

「一個とばし」といわれるものです。

 

社長が、部長をとばして、
直接、その部下に指示を出してまう。

 

その結果、どうなるか?

 

その部長は
自身の「存在意義」を見失います。

 

そして、部下は、上司である部長を
同格と見るようになります。

 

これによっても、
「位置」の錯覚が起きて、組織が壊れます。

 

社長から直接指示を出したほうが
早いし、確実なのもわかります。

 

しかし、
それでは、部長(管理職)は
育ちません。

 

部長(管理職)が育たない結果、
社長が一般社員に直接指示を出さないと
動かない組織になります。

 

 

そもそも、上司と部下の「位置」が
分かっていないと、組織として
機能しないという話です。

 

冒頭の
「社長は飲み会に参加するな!」
「社長は社長室にこもっていろ!」
というのは、
この「位置」が崩れやすいから、
気を付けなさい!
という意味なのだと思います。

 

そう考えれば、
納得できる話だと思いました。

 

「位置」の話は以上です!

 

明日は、「結果」について
お話をしたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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