配属先は『応援団』?

昨日、NHKを見ていたら、
社会人野球の強豪・鷺宮製作所の
新入社員研修のドキュメンタリー番組
が放送されていました。

 

社会人野球の頂点を決める都市対抗野球。

 

その都市対抗野球
東京都代表の強豪・鷺宮製作所は、
従業員1,200人の自動制御機器メーカー。

 

この会社の新入社員は、
強制的に応援団に参加させられる
のだそうです。

 

 

腕を振り回しながら、
大声を張り上げる感じで、
本格的な体育会系の応援団です。

 

そもそも、応援団を強制するって
どうなんでしょうか?

 

会社が、人材教育の一環として
業務命令として、指示したのであれば、
社員としては従わざるを得ません。

 

ネットでは、強制するのは問題だ!
みたいなコメントがありましたが、
業務命令であれば、
会社員としては選択肢はありません。

 

問題はないというものの、
今時の若者に応援団を強制するなんて
ずいぶんチャレンジなことだと思います。

 

案の定、新入社員たちからは、
「応援団になるために
会社に入ったわけではない!」
「早く仕事を覚えたい!」
という不満が出てきます。

 

 

会社の意図も分からなくもありません。

 

今は特に売り手市場ですから
学生さんはお客様です。

 

しかし、会社に入ったら
会社という組織の一員です。

 

180度、立場が変わります。

 

お客様ではないのだから、
会社の指示には従わないと
いけません。

 

会社としては、
新入社員に社員としての立場を
理解させる機会にしようと
しているのだと思います。

 

これは、「識学」で学んだ
「位置」の話です。

チームビルダー『識学』を語る!(①位置)

 

組織において
メンバーが正しい位置にいないと
組織が機能しません。

 

「識学」では、
位置を認識させるためには、
ルールと役割が大事だ
言っています。

 

応援団をやらせることで、
新入社員に位置を認識させること
をやっているんだと思います。

 

 

しかし、やらされている側は
たまったものではありません。

 

やらされ感満載です。

 

ある日、ある新入社員は
応援団をやらされる意味を
上司に確認しに行きます。

 

上司はこんな説明をしていました。

 

会社員は学生とは違い、
嫌なことでもやらなければなりません。

 

そんな中で自分で目標を設定して
クリアしていくことで、
嫌なこと、苦手なことでも
出来るようになる!
という経験をして欲しいですよ!

 

全くの正論だと思います。

 

しかし、
この話を新入社員に説明しても、
理解できません。

 

 

知識だけでは、
思考は変わらないからです。

 

これも、
「識学」の時にお伝えしましたが
思考=知識+経験です。

 

どんなに、説得をしても
知識が増えるだけです。

 

知識が増えると
やらない理由が増えて、
ますます行動できなくなります。

 

ある程度、知識がついたら、
行動に移すことで、
知識を経験に変える必要があります。

 

とにかく、経験しないと
結局は、理解できないのです。

 

番組の最後のほうで、
この新入社員は応援団を経験した
感想をこう語っていました。

 

学生は逃げようと思えば
逃げられるけど
社会人は逃げるわけには
いかない。

 

同じようなことがあっても、
今回のようにやれば乗り切れる
と思えるようになったことは
良かったと思う。

 

結局、経験したら、
上司の言っていることが
理解できるのです。

 

そういう意味で、
まずは体験させることが重要です。

 

体験させるために、
応援団を強制でやらせるのか?
それとも、
やりたくなるようにするのか?

 

 

これは、会社のスタイルによります。

 

良い悪いはありません。

 

では、個人的に
どう考えるのか?と言われたら、
入社前から応援団をやることの
意味を伝えて、
それでもやりたい人だけ採用する
と思います。

 

そして、応援団を経験した後に
その意味を振り返るということを
やると思います。

 

なんでも、そうなんですが、
経験しないと分からないのですから、
経験した後に学ぶことが
大事だと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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