先日、社員面談をしている時に
こんな話が出てきました。
「部下が指示に従わないんです!」
もう少しお話を聞くことにしました。
お話を聴いていると、どうやら、
部下が上司のアドバイスを受け入れない
ということのようです。
よくある話だと思います。
これは、
アドバイスとフィードバックの話です。
さて、
アドバイスとフィードバックの違い
は何ですか?
アドバイスは、
「こうしたほうがいいよ!」
という提案です。
それは、あくまでも、
私が「こうしたほうがいい!」
と思っていることです。
つまり、「自分ならこうする」
という話です。
人は自分から見えている範囲で
話をしています。
というか、見える範囲でしか
話ができません。
娘にアドバイスをすると
「わかってないくせに・・・」
と言われます。
そうです!
わかっていないのです。
(見えていないのです)
相手のことを把握しないで、
アドバイスするとこういうことが
起こります。
これに対して
フィードバックは見たままを返します。
フィードバックの元々の意味は
大砲でマトに当てる技術のことです。
大砲はライフルのように
狙って撃つことができません。
撃ってみて「的」とどれだけ
離れているか?
を観測し修正して打ちます。
『的』とどれだけ離れているか?
がフィードバックです。
だから、
フィードバックするためには、
相手が何を「的」にしているのか?
を知っておく必要があります。
アドバイスとフィードバックの
違いを具体的に説明すると・・・
例えば、
「期限までに仕事を終わらせたい」
と相手が思っているとします。
アドバイスは
『優先順位の高い仕事から
始めたほうがいいんじゃない』
みたいな感じです。
これに対して
フィードバックは
『締切まで3日で進捗が60%だね!』
みたいな感じです。
違いが分かりますか?
フィードバックは事実の確認です。
事実の確認なので、立場や経験の有無は
関係ありません。
誰が言っても同じことになります。
これゆえに、フィードバックは、
歳上の部下に対する指導に有効だと
言われています。
フィードバックの目的は
自分の言っていることと
やっていることのギャップに
気付いてもらうということです。
事実を突きつけられるので、
「うっ!」となります。
でも、気付いてもらうのが目的ですから
それ以上は言いません。
ここでアドバイスをしてしまうと
だいたい反発をうけます。
もちろん、
相手の目指している方向が
分かっていて、
教える教わるの関係がで
きていればいいんです。
そう意味では、
相手が聞く体制になっていないと
アドバイスは届きません。
だから、
アドバイスをする前に
相手が聞く体制になっているか?
を確認する必要があります。
それが、あやしい場合は、
フィードバックのほうがいいですね!
アドバイスがダメだと
言っている訳ではありません。
使い分けましょう!と言っているのです。
チームの中で、
アドバイスとフィードバックを
使い分けられるようになるということは
それだけ相手を観ているということです。
つまり、
それだけでチームの力が上がっている
ということなのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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