本当に世界で必要とされる人材とは?

先日、サッカーの山本昌邦さんの
お話を聴く機会がありました。

 

山本さんは、
2002年のワールドカップの時
フィリップ・トルシエ監督の下で
コーチとして、
ベスト16の成績を残しました。

 

その後も、オリンピック日本代表の
監督として活躍されました。

 

現在は、
NHKのサッカーの解説者でもあります。

 

 

そんな山本さんが、世界と戦う上で、
本当に必要とされる人材について
お話をされました。

 

日本のサッカーが
どうして強くなったのか?

 

今回のベスト16も
結果オーライ的な感じがあって、
後出しジャンケン的な感じも
しなくはないですが、
W杯後に新たに入った若手選手が
活躍をし、ウルグアイにも勝ちました。

 

そんな日本のサッカーを支えてきた
山本さんの答えは・・・

 

育成しかない!

 

人を育てないチームに未来はない!
とまでおっしゃっていました。

 

それは、
ビッククラブが
ビッククラブでいるために、
人材育成にどれだけのお金を
つぎ込んでいるのか?
を見れば分かります
とおっしゃっていました。

 

時間とお金をかけないと
ダメなんです。

 

 

実際、日本サッカー協会は、
時間とお金をかけて、
人を育ててきました。

 

人を育成する中で
分かったことがある
と言っていました。

 

実は、
上手い選手は一杯いるそうです。

 

しかし、
残れる選手はわずかです。

 

そして、
不思議なことに残っているのは、
上手くなかった選手だというのです。

 

長友選手は、高校時代は無名の選手で、
スポーツ推薦を受けられず、
指定校推薦で
明治大学に入ります。

 

たまたま、
FC東京との練習試合で活躍し、
そこから長友選手のキャリアが
始まりまります。

 

本田選手も、ガンバユースに残れずに
石川県の星稜高校に進学、
全国高等学校サッカー選手権で
ベスト4に入り、
その活躍が認められ、
グランパスエイトに入り、
本田選手のキャリアが始まります。

 

つまり、
エリート選手は残らないのです。

 

 

今、世界の第一線で活躍している選手は、
失敗と挫折を繰り返してきた者だ
と言います。

 

だから、山本さんが考える
世界で必要とされる人材の条件は・・・

①負けず嫌い

②オープンマインド(聴く耳を持つ)

③高い目標を細かく立てる

 

 

現在のサッカーは、
90分では決着がつかないことが
多いと言います。

 

延長を含めた120分

 

この120分の最後の最後まで、
ボールを追いかけられる人間こそが
本当に必要な人材だと言います。

 

一番しんどい時に一歩足を出して
ボールを奪える選手

 

ボールを奪わないと、
攻撃が始まりません。

 

みんなしんどい・・・

 

その時に声を上げられるか?

 

プレーで示せるか?

 

これを「根性論だ!」と言う人がいるけれど、
それは違う!

 

「感情論だ!」と言います。

 

 

人は感情の動物である限り、
行動は感情に支配される。

 

だから・・・

 

①負けず嫌い

人のせい、まわりのせいにすることなく、
すべては、自分の力で何とかする!
という覚悟。

 

②オープンマインド(聴く耳を持つ)

自分一人では限界をあることを知っているから
人の話を聴く。
チームのために必要なことは言う。

 

③高い目標を細かく立てる

あきらめないということ。
高い壁が現われたら、目標を細かく設定して
1つ1つクリアーしていく『習慣』を
身につけていること。

 

この3つが大事だと
おっしゃっていました。

 

 

最後に
山本さんがおっしゃっていた言葉で、
印象に残った言葉があります。

 

「人を育てると何が良いのか?」

 

ということです。

 

「それは、一生楽しめること」

 

中山にしても、
中村俊輔にしても、
中田にしても
たまに会いに来てくれて、
食事を一緒にしてくれる・・・

 

自分は
世界の第一線で活躍できなくても
自分の教え子が活躍している姿は
いつ見てもいいものだ!
と言います。

 

自分の成果を出すよりも、
部下に成果を出してもらうのが
マネジメントです。

 

よいマネジメントをしようと思ったら、
部下を動かすテクニックよりも、
部下の活躍を心から楽しめるように
なることが、
大事なんではないか!

 

山本さんが楽しそうに話している姿を
見て、そう思いました。

 

今日も、最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。

 

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