昨日はチービルディングの勉強会で
「学習する組織」について学びました。
入門とありますが、
正直、難解な本だと思います。
石見さんの元で学んでいなければ
読めなかったと思います。
マンガ版があるので、
そちらが読みやすいと思います。
実は、この本で学ぶのは、
今回で3回目です。
それでも、スルメのように
学べば学ぶほど学びのある本です。
「学習する組織」は、
マサチューセッツ工科大学の
ピーター・センゲが広めた概念です。
どうして、ここまでして、
「学習する組織」を学ぶのでしょうか?
それは・・・
「自律した組織」を作るためのやり方が
書かれているからです。
そもそも、
学習する組織とは・・・
目標に向けて効果的に行動するために
集団としての意識と能力を
継続的に高め、伸ばし続ける組織
と定義づけられています。
まさに、社長が言わなくても
自分達で問題解決して
成長していく組織です。
こんな組織がどうしたら
できるのでしょうか?
ピーター・センゲはこんな風に
言っています。
まず、チームのメンバーが、
変革を起こす新しいスキルや
能力を学ぼうとします。
新しい能力が育つに連れて、
新しい気付きや感受性も成長します。
すると、世の中の見方が変わり、
世の中を体験の仕方が変わるにつれて、
次第に、新しい信念や仮説が生まれ始めます。
そして、これが、
スキルや能力のさらなる成長を
可能にします。
なかなか分かりにくい表現です。
私なりに分かりやすく言うと・・・
チームのメンバーが、
自分達のやりたいことがあって、
それを実現するために学びます。
学んでいると、
新たな気づきや感性が生まれます。
すると、あんなことをしてみたい!
こんなこともしてみたい!
という話になります。
そして、
あらたなチャレンジをすることで
さらに学び、
また、新しいことをやりたくなる。
こんな風にサイクルが回ることで
「自律した組織」になります。
こんなん無理じゃん!
と思われるかもしれません。
そうなんです。
「自律した組織」なんて、
そんなに簡単にできないんです。
(あっ、言っちゃった・・・)
このサイクルを回すには、
「戦略の構造」と言われている
ものが必要になります。
「戦略の構造」とは・・・
「基本理念」
「理論・ツール・手法」
「インフラのイノベーション」
この3つの要素からなる
学習環境が必要です。
「基本理念」とは、
経営者と社員で共有され
実践されている考え方です。
「理論・ツール・手法」とは、
・志を育成する力
・複雑性を理解する力
・共創的に対話する力
この3つの力です。
「インフラのイノベーション」とは
「理論・ツール・手法」を
学んで実践する場(研修や会議)のことです。
こんな風に書いても
結局、よくわからない話なんです。
これも、私なりに分かりやすく
説明すると・・・
まずは、経営者と社員が
どんな組織を目指しているのか?
を共有する必要があります。
それを共有した上で、
それを実現しようとすることで
引き起こされる問題を
「理論・ツール・手法」を使って
解決します。
そのためには、
「理論・ツール・手法」を学んで
活用できるような環境を整える
必要があります。
私がブログで書いているような
ことを研修で学び、
実際の問題を会議で解決していく
ということです。
当たり前ですが、
こんなことはすぐにできるはずが
ありません。
これを少しづつ進めながら、
人と組織を同時に成長できるように
していくことが必要です。
これをデザインして、
お客様の会社に導入して、
実行するのが私の仕事です。
どうしたら、経営者と社員の
ビジョンが共有できるのだろうか?
経営者や社員が
解決したいと思っていることは
何なのか?
それを解決するために
どんな目標を立てたらよいのか?
その目標を達成するために
必要なスキルって何だろうか?
どのようにして、
そのスキルを身に付けてもらえば
よいのか?
こんなことをイメージして、
コンサルティングを組み立てていきます。
結局、これって、
すぐにはできるようにならないので、
やり続ける必要があります。
そのためにも、
社員さんがやりたくなるような、
やったらうまくいくそうだと思えるような
プランを提示することが大事だと
思っています。
面白そう!うまくいきそう!それイイね!
と思ってもらえないと、
そもそも、組織なんて動き出しません。
まずは
会社としてこんなことをやりたい!
ということを具体的に示す必要が
あると思っています。
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