自動車保険の保険金を
不正に水増し請求していた
ビッグモーターの再生に
大手のコンサルティング会社が
関与することになったそうです。
実際の財務内容は分かりませんが、
これだけ問題になって
客足が遠のくと、売上も減るでしょうから
財務内容は悪化する一方だと思います。
先日のニュースでも、
メガバンクなどの銀行団が
借り換えに応じない方針を明らかにしていたので、
会社存続も難しい状況になってきています。
今回の大手コンサルティング会社は
財務系のようなので、
私の専門ではありませんが、
もし、財務的に見通しがついて、
組織を立て直すとしたら、
自分ならどう立て直すか?
考えてみたいと思います。
まず、最初に行うのは
社員さんへのヒヤリングです。
会社が不祥事を起こしたことを
今、どう思っているのか?
それでも、会社に残っている理由は
どんな想いがあるのか?
本当は、どんな仕事をしたかったのか?
ヒヤリングを通して
会社を立て直したいと思っている
社員さんがどれだけいるのか?
現状を把握したいです。
次に、会社を立て直すとしたら
どんなコンセプトにするのか?
を考えます。
どんな風になっていたら、
会社は立ち直ったと言えるのか?
を明確にします。
これは「ビジョン」です。
もちろん、
「ビジョン」だけでは不十分で、
それを具体的に実現する
計画も必要ですが、
まずは、上手くいっている
将来の姿を描けるか?が
大事な見極めのポイントになります。
そして、そもそも、
どうして、そこまでして
会社を立て直したいのか?を
明確にします。
厳しい言い方をすると、
なくなったって仕方がない会社です。
それでも、その会社に残って、
立て直そうとするからには、
そこにどんな想いがあるのか?を
明確にします。
これは「ミッション」です。
つまり、「ビジョン」と「ミッション」を
みんなで共有できるのか?が
大きなポイントです。
ここで、
「ビジョン」と「ミッション」が共有できないと
そもそも、立て直しは難しいと思います。
逆に、「ビジョン」と「ミッション」を
共有できるメンバーがいれば、
規模は別にして、
そのメンバーだけで立て直すことは
できると思います。
いくら立て直しをしようとしても、
ここまで、不正が多発し、
モラルが低下している組織で
「正しい」ことをしようとするのは、
難しいと思います。
今までのやり方を
急に変えることは難しいのです。
それでも、変わらないと
世の中的に会社は存続できません。
この時に、この組織は
大きな「谷」を迎えることになります。
これは、いつも話している
タックマンモデルです。
組織を大きく変える時には
右肩上がりで、変わることはなく、
Uの字のように、
いったん下がって、上がります。
このUの字の先に
「ビジョン」があります。
先ほども書きましたが、
「ビジョン」を達成するには
計画が必要です。
しかし、
その計画を実行しようとすると
それが「谷」になります。
つまり、計画通りに
上手くいかないということが
起こります。
批判的な人や
不安になる人が現れて、
計画が停滞します。
どんなに優れた計画を立てても
計画通りに行くことはありません
それでも、変わるために
計画を前に進める必要があります。
その時の推進力が、
「ビジョン」を達成したいという
想いであり、
チームを結束させるのが、
谷を底を支える「ミッション」です。
この「ビジョン」と「ミッション」は、
人の「想い」です。
結局、最後は「人」です。
「想い」を持った人がどれだけいるか?
立て直すというと、
どうやって?という方法論になるのですが、
そもそも、「想い」がないところで、
どんな優れた計画があっても、
それを実行することは難しいと思います。
今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。
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