現場が困っているのはそこじゃない!

先日、組織のコンサルティングに
入っている会社の店舗に
ヒヤリングを行いました。

 

本部によると、
店舗のメンバー同士の
情報共有が上手く行っていない
ということでした。

 

とにかく、
お話を聞きましょう!ということで、
店長さんと社員さんに
お話を伺うことにしました。

 

初めての現場に行って
話を聞く時に注意すべきことは、
判断をしないということです。

 

そもそも、本部からは
情報共有ができていないという
情報が入っているので、
どうしても、原因を探りたくなります。

 

何が問題なんだろう?

 

誰が問題なんだろう?

 

しかし、初めて訪問する現場です。

 

メンバーに会うのも初めてです。

 

人間関係もできていません。

 

そんなところに、いきなり、
何が問題なんだろう?って
入っていたら、警戒もされますし、
相手はいい気持ちはしません。

 

話がややこしくなるだけです。

 

こんな時に意識をするのは、
SSR理論です。

 

SSR理論とは、
Strength(人材力)
Structure(組織力)
Relation(関係力)
頭文字の略です。

 

この3つを掛け合わせて
成果を出すのがマネジメントです。

 

人材力×組織力×関係力の
3つの要素の掛け算で
組織の成果が生まれます。

 

組織が上手くいっていないとしたら
どこかの要素が低いのです。

 

まずは、人材力を見ます。

 

人材力とは、
そのメンバーの強みや知識や経験や
スキルや想いや気持ちです。

 

今いるメンバーで
成果を上げると考えた時に
どんな強みがあるメンバーがいるのか?
を知ることから始まります。

 

店長さんと社員さんの話を聞いていると
真面目で一生懸命で
それぞれ、知識も経験もあることが
伝わってきます。

 

人材力が低いということはなさそうです。

 

そうなると、次は、組織力です。

 

組織力とは、
ビジョンとか目的と目標、
役割や責任範囲やルールや
会議や面談なども仕組みのことです。

 

お話をきいていると、
情報共有したくても、
店舗は休みが少なく、人数が少ないので、
集まって話をすることがない
ということでした。

 

また、パソコンが一台しかなく、
接客やお店の作業がメインの仕事で
机に座っている時間もほとんどなく、
メールを見たい時に見れない
ということでした。

 

さらに、店長から仕事を依頼されても、
マニュアルがないので、
自分で調べたり、
ベテランのパートさんに教えてもらったりして
やらないといけないので、
時間がかかるそうです。

 

本部からすると、
情報共有できていないなら、
会議をすればいいじゃないか!
本部から通達も出しているのだから、
メールを見ればいいじゃないか!
マニュアルも作ればいいじゃないか!
と思うかもしれません。

 

しかし、現場が困っているのは、
そんなことじゃないんです。

 

それ以前の問題で、
やりたくてもできない環境にあるのです。

 

だから、この店舗に必要なのは
話し合う「場」を作って、
話し合いながら仕組みを作っていく
サポートをことです。

 

店長と社員が集まって話し合うための
時間がないと言っていましたが、
私が店舗に来たら、
こうやって、店長と社員の日程を合わせ
会議ができるのです。

 

ちなみに、今、
現場はどうなっているんですか?
と聞いたら、
パートさんが回してくれています
とのことでした。

 

パートさんがいれば、お店は回るのです。

 

ということは、
会議をやろうと思ったら、
会議はできるのです。

 

メールが見れないということですが、
社員さんから意見で
店長が必要なものだけ印刷をして、
回覧してくれればいいということに
なりました。

 

店長さんはちゃんと
説明しなくてはいけないと
思い込んでいて
そんなことでもいいの?
と言っていました。

 

それに対して、社員さんから
説明して欲しいけど、
何も知らされないよりましです!
と言われて、
店長さんは苦笑していました。

 

マニュアルに関しては、
それぞれ作ろうと思っていたようで、
必要性が高いものから作ることに
なりました。

 

いずれにしても、
今後、月1回、私が訪問して、
今回やると決めたことをやって、
振り返ることになりました。

 

メンバーに力(人材力)があっても、
一人でできることには限界があります。

 

人材力だけで勝負していると疲弊します。

 

組織力を強化する打ち手を打たないと
組織を立て直すことはできません。

 

しかし、人材力×組織力×関係力
という理論を知らないと、
やる気がないとか関係性が悪いとか
人を責める方向に行きがちです。

 

そこじゃないところに打ち手を打つと
現場に余計な負担をかけることになります。

 

組織のどこに問題があるのか?
を見極めて、
適切な打ち手を打つことが
組織開発には必要なのです。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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