細かいことを言うと嫌われる

前回のブログで、
人はコントロールを嫌うので、
コントロールしようとすると、
反発するか、距離を置こうとする
と書きました。

組織の問題を相談されるときに、
難しいなぁ~と思うのは
部下の細かい行動を変えて欲しい
という相談です。

あいづちの仕方とか
会話の仕方とか
お客様との接し方とか

上司として直して欲しいという気持ちは
分からなくもありません。

おそらく、今のままでは、
成果は上がらないのだと思います。

しかし、細かい行動を変えようとすると
細かく言わないといけなくなります。

細かいことを言うと嫌われます。

本人ためなんだから
嫌われてもいいじゃないか!
という考え方もありますが、
嫌われるとマネジメントがしづらくなります。
(すぐにパワハラだ!と言われます)

そもそも、なぜ、細かいことを言うと
嫌われるのか?というと・・・

否定された気持ちになるからです。

今のあなたはダメだから、
こうして直して下さいということです。

ダメ出しされて、奮起する人もいますが、
ほとんどの人は、心を閉ざします。

自己肯定感が下がるので、
自分は必要とされていないと感じます。

自分が必要とされていないと思うと
その場から去っていきます。
(その場にいられなくなります)

本人のためを思って言ったのに
本人が去っていく・・・

本当に残念なことが起こっています。

細かいことを注意する時に
私が大事だと思っていることは、
人とコトを分けるということです。

いつもブログに書いていますが、
人はやりたいことしかしません。

人は選んでいるのです。

あいづちの仕方とか
会話の仕方とか
お客様との接し方とか

それでは成果につながらないとしても
それがよいと思ってやっているのです。

その選択を否定されると、
自分が否定された気持ちになります。

だから、
人とコトを分けなければなりません。

あなたがそれを選ぶのは自由だけれど、
今の選択では成果は出ていない
というコトを伝えるということです。

相手の選択を尊重した上で、
上手く行っていな現状を指摘する
ということです。

これがフィードバックです。

フィードバックは、
本人が目指している状態と
本人の現在地のギャップを伝えることです。

分かりやすく例えをいうと、
体重計の数値はフィードバックです。

体重計は体重を数値が表示しているだけで
良い悪いの判断はありません。

良い悪いの判断をするのは、
数値を見た本人です。

本人が良い悪いを判断して、
望ましくない結果であれば、
本人が行動を修正しようと思います。

このように自分で判断して、
自分で直そうと思ってもらうことが
一番上手く行くやり方と思っています。

この時に難しいのは、
本人に現状を認識してもらうことです。

自分のことは自分では見えません。

この時にどのように伝えたらよいのか?

それは長くなったので、
次回のブログで書こうと思います。

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

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