対立をどう収めるか?

兵庫県知事選挙は
斉藤元彦前知事が再選を果たして
終了しました。

斉藤氏は、
反対派も含めて協力して
政策を進めていくことも大事と
呼びかけしていますが、

百条委員会の委員長や
疑惑を追及した議員への
誹謗中傷が相次いでいるようで
辞職を余儀なくされた議員もいるそうです。

民主主義というのは、
対立によるお互いの消耗を避けるために
選挙で対立を回避する仕組みです。

選挙で決着がついたのであれば、
それ以上の対立はやめるべきです。

斉藤氏もそのように言っていますが、
賛成派と反対派の対立は
収まるのでしょうか?

私も仕事柄、対立している組織に
入っていくことがあります。

その時に参考にしているのが、
アダム・カヘン氏の問題解決方法です。

アダム・カヘン氏は、
南アフリカのアパルトヘイト問題や
グアテマラの内戦問題や
コロンビアの麻薬問題の解決に
携わってきた人です。

興味のある方はこの本を
読んでみて下さい。

敵とのコラボレーション
アダム・カヘン著  英治出版

https://robotjinji.jp/l/m/4xzLdnjujNvQvu

アダム・カヘン氏は、
複雑な問題を解決するための方法には、
「強制」
「適応」
「離脱」
「コラボレーション」の4つがある
と言っています。

「強制」
力で自分の望ましい方向にもっていくこと
これによって、安定がもたらされるのであれば、
それはそれでもよい。

「適応」
力がない時、その状況を受け入れること
それが耐えられる程度であればよいが、
耐えられない時は、ふさわしくない。

「離脱」
問題から遠ざかること逃避しているだけで、
問題が悪化することもある。
大にして、その後、悲劇につながる

「コラボレーション」
相手と協力しながら、話し合い、
合意を図りながら、解決する。

こうやってみると、
「コラボレーション」がよさそうな感じがします。

しかし、現実はそんなに簡単ではありません。

お互いに信頼関係がなく、
利害関係者が増えれば増えるほど、
協力なんてできません。

そこで、アダムカヘン氏が提案するのが
「ストレッチ・コラボレーション」です。

完全な一致を目指すのはなく
方向性だけ合わせるといういことです。

「ストレッチ・コラボレーション」を行うには
3つのステップがあります。

第一ステップは、
対立している相手と協働することはできる
と受け入れることです。

つまり、相手を信じるのではなく、
一緒に協働できることを信じるということです。

具体的に言えば、
対立している相手も問題解決を望んでいる
と信じることです。

第二ステップは、
できそうなことで対立している相手と
一緒に協働してみることです。

具体的に言えば、
問題解決に向けた活動を
対立している相手とやってみる
ということです。

第三ステップは、
相手が変わらなければならない
という考えを手放すことです。

相手が変わる変わらないにかかわらず
まず、自分から変わるということです。

相手に変わることを求めて
自分は変わらないというのは、
一貫性がありません。

自分と違うものを
敵と認識しないことが大事です。

そもそも、みんな違うのです。

自分と違うことは脅威ではない!

この考えに至った時に
「コラボレーション」が実現すると言います。

ただ、アダム・カヘン氏は
「コラボレーションが唯一の解決方法ではない」
とも言っています。

強引にものごとを進めことも
今の現状の受け入れることも
交渉の席を立つことも
選択肢の1つだと言っています。

つまり、
なんでもかんでも解決できる!と思うことが、
実は、問題解決の選択肢を狭める
ということなんです。

「なんでもかんでも解決しようとしない!」

そういうスタンスでいることが
大事なんだと思います。

今回の兵庫県のパワハラ騒動で
学習をした人がたくさんいると思います。

もちろん、学んでいない人もいます。

いつも組織を変える時に思っているのは
変われる人から変わるということです。

変われる人から変わっていけば、
変わった人が増えていきます。

変わった人が増えることで、
ものごとを動かす力が強くなります。

一気に変わることができればよいですが
現実そうもいきません。

変わるには時間がかかります。

だからこそ、ビジョンが必要だし、
ビジョンを目的・目標に落とし込んで
計画的に進めていくことが必要だと思うのです。

多様性を余儀なくされる時代だからこそ
TOPにこのような力求められているのです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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