社長は遅刻してもよいのか?

先日、お客様の会社に伺った時に
社員さんから相談を受けました。

社長が、朝、会社に来ないのです。
社長だからと言って遅刻してもいいのですか?

う~ん、なんとも答えにくい問題です。

社長は労働者ではないので、
就業規則の適用はありません。

だから、遅刻も早退もありません。

有給休暇もないですからね!

また、社長は、
夜遅くまで仕事をしていたり、
休みの日でも仕事をしているので、
労働時間どおりに働いているわけでは
ありません。

だから、ルールとして、
社長が、朝、会社に来なくても、
遅刻ではありません。

社長にしてみれば、
社員よりも仕事をしているんだから
細かいことを言わないでよ!
と思うかもしれません。

それはそれで、
社長さんの気持ちも分かります。

ただ、社員さんにしてみると、
社長がいないと相談ができなかったり、
かかってきた電話に何と答えてよいのか?
分からなくて、困っているのです。

だから、そもそもの問題は、
社長が遅刻してもよいのか?
という問題ではなくて、
社長がいない時にどうするか?
という問題です。

対話が必要だというのは、
こういうことだと思っていて、
相手が主張している背景を知ると
相手がなんでそういうことを言っているのか?
が分かります。

そういうことがお互いに分かると、
どうなっていたらよいのか?を
話し合うことができます。

今回の場合で言えば、

①社長が朝出勤しないのであれば、
 何時ごろ出勤するのか?を伝えておく

②社長が抱えている業務について
 各部門の長が共有して、
 社長がいない時は各部門長が対応する

③そのためには、共有フォルダーのルールを
 徹底して、情報共有ができるようにする

ということに取り組むことにしました。

結局、それぞれが
個人レベルで良い悪いを言うだけでなく、
どうなっていたらよいのか?を話し合って、
ルールや役割や仕組みを作って、
組織として問題を解決していくしかないのです。

いつもブログに書いている
SSR理論です。

「人材力」×「組織力」×「関係力」

人材力:経験や知識やスキルや情報など

組織力:ルールや役割や仕組みなど

関係力:話し合いや承認やフィードバックなど

人材力の問題にするのはなく、
組織力の問題として解決していくと、
関係力が解決に向かって機能します。

社員さんは、
社長には言いづらいこともあって
私に相談をいただくことで
解決に向かって動き出しました。

社長!遅刻しないで、
時間通りに来て下さい!なんて
社員さんが、直接、社長に言ったら
社長さんも頭に来て、喧嘩になりかねません。

だから、関係力が上がればいい
という問題ではなくて、

人材力×組織力×関係力の全体で
解決していかないと、
解決できる問題も解決できなくなります。

組織の問題を解決しようとする時は
SSR理論を思い出していただければと
思います。

と、ここまで書きましたが、
多くの会社を見ていて、
ルールを破るのはだいたい社長です。

社長にとってみれば、
ルールは守るものではなく、
作るものです。

ただ、リーダーとして大事なことは
一貫性ですから、
ルールを作ったのであれば、
社長も守らないと、リーダーとして、
ついてきてもらえなくなるかもしれません。

だから、社長といえども、
決めたルールは守ったほうがいいと
思うのです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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