前回のブログで
争いを実力行使で解決しても
真の解決にならず、
問題を深刻化することにしかならない
と書きました。
争いの解決には対話しかなく、
いかに対話に持ち込むのか?が大事です。
今日のブログは、
争いをいかに対話に持ち込むか?
について書きたいと思います。
コンサルティングの現場でも
部署間が対立していることがあります。
対立しているから、
意思疎通ができず、業績が上がらなかったり
目標達成ができないのです。
だから、コンサルティングのテーマが
対立から対話になります。
その時に参考にしているのが、
アダム・カヘン氏の問題解決方法です。
アダム・カヘン氏は、
南アフリカのアパルトヘイト問題や
グアテマラの内戦問題や
コロンビアの麻薬問題の解決に
携わってきた人です。
興味のある方はこの本を
読んでみてください。
敵とのコラボレーション
アダム・カヘン著 英治出版
アダム・カヘン氏は、
複雑な問題を解決するための方法には、
「強制」
「適応」
「離脱」
「コラボレーション」の4つがある
と言っています。
「強制」
力で自分の望ましい方向に持っていくこと。
これによって安定がもたらされるのであれば、
それはそれでもよい。
今回で言えばイスラエル側の話です。
「適応」
力がない時、その状況を受け入れること。
それが耐えられる程度であればよいが、
耐えられない時は、ふさわしくない。
イランがこのまま反撃をしないと
適応になります。
「離脱」
問題から遠ざかること。逃避しているだけで、
問題が悪化することもある。
大いにして、その後、悲劇につながります。
イランが自暴自棄になって反撃した場合、
極端な選択を取る可能性もあります。
「コラボレーション」
相手と協力しながら話し合い、
合意を図りながら解決する。
こうやってみると、
「コラボレーション」がよさそうな感じがします。
しかし、現実はそんなに簡単ではありません。
お互いに信頼関係がないと
話し合いも協力もできません。
そこでアダム・カヘン氏が提案するのが
「ストレッチ・コラボレーション」です。
完全な一致を目指すのではなく
方向性だけ合わせるということです。
「ストレッチ・コラボレーション」を行うには
3つのステップがあります。
第一ステップは、
対立している相手と協働することはできる
と受け入れることです。
つまり、相手を信じるのではなく、
一緒に協働できることを信じるということです。
具体的に言えば、
お互いにメリットがあると思うことを
やってみることです。
第二ステップは、
できそうなことで対立している相手と
一緒に協働してみることです。
具体的に言えば、
問題解決に向けた活動を
対立している相手とやってみる
ということです。
第三ステップは、
相手が変わらなければならない
という考えを手放すことです。
相手が変わる変わらないにかかわらず
まず自分から変わるということです。
相手に変わることを求めて
自分は変わらないというのは、
一貫性がありません。
自分と違うものを
敵と認識しないことが大事です。
そもそも、みんな違うのです。
自分と違うことは脅威ではない!
この考えに至った時に
「コラボレーション」が実現すると言います。
ただ、アダム・カヘン氏は
「コラボレーションが唯一の解決方法ではない」
とも言っています。
強引に物事を進めることも、
今の現状を受け入れることも、
交渉の席を立つことも
選択肢の1つだと言っています。
つまり、
なんでもかんでも解決できる!と思うことが、
実は、問題解決の選択肢を狭める
ということなんです。
「なんでもかんでも解決しようとしない!」
そういうスタンスでいることが
大事なんだと思います。
私もコンサルティングの現場で、
対立した部署やメンバーと話をする時に
もっとも避けているのは
相手をコントロールしようとすることです。
人はコントロールされると
コントロールされまいとします。
そうすると、話をまとめるのが
難しくなります。
そうなったときに、
対立する部署やメンバーにとって、
お互いによいと思うことを見つけようとします。
それが見つかれば、
それに向けて一緒に動くことができます。
一緒に動くと相手のことが分かってきて
相手の背景が見えるようになります。
相手の背景が見えるようになれば、
相手の考えていることが分かるようになります。
それが共感につながり、
そうなって、初めて対話の場が整います。
だから、いきなり対話をしようとしないで、
共通のゴールを目指してみることが
大事だと思っています。
これが対話の始め方なんですが、
イスラエル、イランの関係性においては、
もはや、打ち手がない感じです。
そうなる前に、
対話のチャンスもあったと思うのですが、
今となってはどうしようもありません。
人間はもっと賢くいならないと
いけないと思うのですが、
当事者になったらそうはいかないでしょうね!
今日も最後まで読んでいだき
ありがとうございます。
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