簡単に聞かれても簡単に答えないことが大事

組織のコンサルティングをしていると
こんな風に相談されることが多いです。

「面談したほうがいいですかね?」

「会議した方がいいですかね?」

「飲み会やったほうがいいですかね?」

相談する側にしたら、
簡単な相談なので、
簡単に答えが返ってくるだろうと
思うかもしれませんが、
答える側にしたら簡単ではありません。

なぜなら、必要か?どうか?は、
背景で決まるからです。

背景から考える考え方を
トリプルループといいます。

このブログでも、
トリプルループは何度かお話をしている
と思いますが、

思考には、
シングル・ダブル・トリプルループ
の3つの思考があります。

例えば、面談をしたほうがよいのか?
という相談に対して、
それぞれ、3つの思考で考えると、

①シングル・ループ
物事に適切に取り組んでいるか?

これは、面談をした方がよいのか?
という行動そのものを考えるということです。

面談をした方がよいのか?
面談をしない方がよいのか?

冒頭に書いた簡単な質問は、
シングルループです。

②ダブル・ループ
適切な物事に取り組んでいるか?

どういう目的で面談をしようとしているのか?
を考えるということです。

面談によって何を得ようとしているのか?

その目的によって、
面談がよいのか?どうか?を判断する
考え方です。

ですから、簡単な質問に答えるには、
その目的を確認する必要があります。

③トリプル・ループ
何が適切で、何が適切でないか?
についてどのように判断しているのか?

そもそも、今、このタイミングで、
どうして面談をしようと思ったのか?
その背景を考えるということです。

以前から面談のことを考えていたのか?

それとも、たまたまネットで見て、
面談をやりたいと思ったのか?

その背景によって、答え方が変わってきます。

だから、簡単な質問に答えるには、
背景を聞く必要があるのです。

このように相手の質問に
ちゃんと答えようとすると、
背景や目的を聞かなければならなくて
簡単には答えられないのです。

実は、
人間関係が上手く行かないというのは、
シングルループのやり取りをしているから
だと思うのです。

相手が、そう言っているには、
相手なりの背景や目的があります。

それなのに、
背景や目的を知ろうともせずに、
良い悪いの話をするから、
自分のことが尊重されていないと感じて、
相手との距離を取ろうとします。

距離が生まれると、
ますますシングルループのやり取りになって
相手の背景や目的がわからなくなる・・・

この悪循環をなくさない限り、
人間関係は良くなりません。

だから、組織として目指すのは、
トリプルループのコミュニケーションができる人
を増やしていくということです。

それには、まずは、
コミュニケーションのスキルを学んでもらって、
それを日常で使えるようになってもらう
ということが必要になるのです。

その手っ取り早い方法が
コーチング(1ON1面談)ができる
ようになることです。

だから、
1ON1面談を導入するというのは、
単に面談をすればいいという話では
ありません。

面談をすることで、
トリプルループの思考を身に付けて
もらうという目的もあるのです。

日々、忙しくなればなるほど、
シングルループのやり取りになるので、
1ON1面談のような
相手の背景や目的を知ろうとする
コミュニケーションの時間をとらないと
人間関係は悪くなる一方だと思うのです。

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

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