なぜ、目標を立てられないのか?

先日、マネジメントの研修をした会社の
管理職の方と面談をしている時に、
こんなことを言われました。

前回の研修で
目標が大事なことが分かったので、
自分の部門の目標を立てたい
と思っているのですが
今のメンバーでは
目標を立てられる気がしません。

なるほど、よくいただく相談です。

もう少し、お話を聞いてみました。

すると、その部門には、
パートさんが多くて、
正直に言うと生活費を稼ぎに
働きに来ている人が多いので、
部門の目標を立てようと言っても
響かないのではないか?
ということでした。

いつもブログに書いていますが、
人はやりたいことしかしません。
職場でやりたいことがなければ、
目標が立てられないと思います。

しかし、本当に
やりたいことがないのでしょうか?

働いていて、
もっとこうなったらいいな!とか
これは無駄なんじゃないか?と
思っていることはないのでしょうか?

例えば、子供が病気になった時に
気兼ねなく休めたらいいとか、
緊急時に在宅勤務ができるように
なったらいいとか・・・

もちろん、それができるかどうかは
会社が決めることではありますが、
やりたいことは必ずあるはずです。

つまり、どうせ無理と
最初からあきらめていたり、
何度か話題になったものの、
すぐに却下されたみたいなこと
なのかもしれません。

しかし、そういったことが、
実現可能か?どうか?
みんなで話し合ったのか?というと
そんなことはないと思います。

一方、会社側はどう思っているのでしょうか?
もしかすると、
パートさんが好き勝手なことばかり言って
いざ、会社が困った時に
協力してくれないじゃないか!
と思っているかもしれません。

ただ、それも、話し合ったわけではなくて、
急にお願いをしたときに
断られただけかもしれません。

つまり、お互いに話し合わないまま、
思い込みだけであきらめてしまっているのです。

しかし、よくよく考えてみれば、
パートさんが子供が病気になった時に
気兼ねなく休めたり、
いざという時に在宅勤務ができることは、
求人に有利に働くだけでなく、
定着率も上がるのではないでしょうか?

会社にとってみれば、
パートさんが急に休んだり、
在宅勤務をしても、
業務が回っていればいいわけですから、
検討の余地は十分にあると思います。

例えば、パートさん達が安心して休めるよう
シフトの柔軟性を高めることで、
急な欠員にも対応できる組織になるはずです。

一方、パートさん達だって、
自分達にメリットがあると思えば、
多少の無理があっても、
助け合おうと思うはずです。

このように、
パートさんがやりたいことを
会社の目標にすることはできる
と思います。

そういう意味で、会社も働く側も
やりたいことはあるのに、
最初からあきらめてしまっていることが
あるのではないか?と思うのです。

ただ、このような話をするのは、
お互いに遠慮があるのではないか?
と思います。

では、どうしたらよいのでしょうか?
それにはまずは、
思ったことを言ってもいいんだ!
と思える「場」をつくることです。

いわゆる心理的安全性を高める
ということです。

ただ、心理的安全性を高めよう!
と掛け声をかけても
心理的安全性は高まりません。

なぜ、会社がパートさん達の話を
聴こうとしているのか?
その目的を伝えることから
始める必要があります。

「どうせ働くなら、
自分達がやりたいように働いて
楽しく働いて欲しい!と思っています。

そのために会社は皆さんを
サポートするつもりがあります。」

こういうことを率直に伝えることです。

具体的には、まず、
お互いが思ったことを言える場をつくり、
やりたいことを話し合ってもらいます。

そして、そこから出てきたことを
プロジェクトとして立ち上げ、
話し合う時間と権限を与え、
自分達でルールを決めて運用してもらうのです。

他人が決めれば他人事
自分が決めたら自分事

冒頭の管理職の方の
「今のメンバーでは目標を立てられない」
という悩み・・・

もしかすると、
目標を立てられないのではなく、
目標の立て方を知らなかった
だけなのかもしれません。

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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