先日、組織の老朽化について
ブログに書きました。
『変えないといけない時期に来ている』
日本中のインフラが
寿命に近づいて来ていて
建て替えが必要になってきているのに
お金も人もいなくて
立て替えが思うように進んでいません。
組織も同じで、
上の世代が定年で抜けようと
しているのに
下の世代が育っていなくて
引退するにも引退できない
なんてことが起っている
というお話でした。
この話していたら、
お客様の歯医者さんの先生から
面白いことを教わりました。
人間の組織と同じですね。
人の皮膚や骨もターンオーバーしてます。
骨の形成には骨芽細胞が骨を作り、
破骨細胞が骨を壊します。骨を壊さないと新たに骨が出来ません。
骨粗鬆症という病気がありますが
この治療薬は破骨細胞の活性を止める薬なんです。新たな骨が作られないから
破骨細胞の動きを止めるのです。
なるほど・・・
たしかに、この薬は、
破骨細胞の活性を抑えることで
骨は壊れなくなるので、
骨粗鬆症には効くのかもしれません。
しかし、肝心な骨は古いままです。
つまり、
骨自体は残るかもしれませんが、
その骨はターンオーバーした
健全な骨ではなくて、
老いた骨です。
いつか、ポッキリ折れるのです。
いや~何とも怖い話です。
組織の形を維持しようと
ベテラン社員に頼っていると
若手が育たず、いずれ組織が壊れる・・・
先生の言う通り、
人間の組織も会社の組織も
同じだと思いました。
この話を聞いて、
もう1つ印象に残ったことがあります。
骨の形成には骨芽細胞が骨を作り、
破骨細胞が骨を壊します。骨を壊さないと新たに骨が出来ません。
この話です。
本来、人間の体は、
古いものを壊さないと
新しいものができない仕組みに
なっているということです。
つまり、新しいものは
古いもの壊す宿命を持って生まれる
ということです。
経験が足りないから・・・
失敗できないから・・・
時間がかかるから・・・
新しい人に仕事を任せない理由は
いくつもあると思います。
しかし、新しいものは
古いものを壊す前提で生まれてきている
のです。
だとしたら、
経験が足りないから・・・
失敗できないから・・・
時間がかかるから・・・
というのは、組織の正常進化を
止めていることになるのかもしれません。
そして、
新しい社員がやる気を失った時、
組織の寿命のカウントダウンが
始まるのです。
怖い話だと思いました。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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