中小企業のコンサルティングを
していて思うことは、
「しくみ」が弱いということです。
「しくみ」というのは、
ルールだったり、役割だったり、
マニュアルです。
「しくみ」がないと、
人によって違うやり方をしたり、
同じ人でも気分によって違ったりします。
そりゃ、人間、感情の生き物なので、
人に依存していると不変ではいられません。
だからこそ「しくみ」が必要になります。
組織として成果を出そうとして
「しくみ」を整備するのですが、
これがなかなか大変です。
現状からパターンを見つけて、
それを言語化します。
次に言語化したものが
現状に合っているのか?確認します。
この時に、激しく抵抗されることがあります。
「しくみ」を作っている側からすると
たたき台のつもりで提示しているのに
あたかもこれが「決まり」のような反応をされます。
反応する理由は2つあると思っています。
1つ目の理由は、
言語化して「かたち」になったものは、
批判されやすいということです。
「かたち」のないものは見えないので
批判しようがありません。
しかし、
「かたち」になった瞬間、見えるので
批判しやすくなります。
だから、「かたち」にすることで、
批判されたところで、
反応しているだけなので、
あまり気にする必要はありません。
もう1つの理由は
「しくみ」があると守らなければ
ならなくなるということです。
「しくみ」は「きまり」です。
「きまり」がない時は、自分勝手にできたのに、
「きまり」ができたら守らないといけません。
人はコントロールされることが嫌いなので、
「きまり」に抵抗したくなるのだと思います。
何を隠そう、私も同じで、
「きまり」が多いと窮屈になって、
モティベーションが下がります。
ただ、先ほども書いたように
成果を出すのに「しくみ」は必要です。
たとえば、私でいうと
365日毎日ブログを書くと決めています。
「きまり」と言えば「きまり」です。
では、「きまり」があることで
モティベーションが下がるか?というと、
たしかに書くのは大変ですが、
成果を出すために必要な「しくみ」だと
思っているので、守ろうとします。
つまり、自分で「きまり」を作れば
「しくみ」になります。
「しくみ」を作る時のポイントは、
自分で決めるということです。
だから、
「しくみ」を作って抵抗されたら、
自分達で決めてもらえばよいのです。
「そうなっているとしたら、
どんな『しくみ』があったらよいと思う?」
という問いを投げてみることです。
自由は制限されますから、
「しくみ」を作るのに抵抗にあうのは
仕方がないことです。
ただ、抵抗にあうことが、
自分達で決めてもらうチャンスだと思えば、
悪いことはないと思うのです。
他人が決めれば他人事
自分が決めれば自分事
結局は、
自分達で「しくみ」を作らない限り
自分事にならず、
「しくみ」が成果につながることは
ないのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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