私がコンサルティングを行う際は、
2回目以降は、必ず振り返りシートを
書いてもらっています。
振り返りシートの内容は、
・前回からできたこと、進んだことは?
・やってみて困っていることは何か?
・次回までにどうなっていたらよいか?
・そのために、どうしますか?
これらを記入してもらい、
出席メンバー全員で共有してから
会議を開始します。
振り返りシートを書いてもらう目的は
3つあります。
1つ目は「思考の整理」です。
会議中は、
通常の業務ができなくなるため、
できるだけ仕事を片付けて参加します。
そのため、直前まで集中して
業務に取り組んでおり、
頭の中は作業のことでいっぱいになっています。
この状態でいきなり将来の話をしても、
思考は働きません。
そこで直近を振り返り、
将来のことを整理する時間を設けることで、
思考を切り替えてもらうのです。
2つ目は「情報と課題レベルの共有」です。
振り返りシートに書いてあることを
共有することで、以下のことが明確になります。
・自分が知らないことは何か?
・相手が知らないことは何か?
・なぜ、やると決めたことができないのか?
・どんなことに困っているのか?
また、できていないことに対して、
どれだけの危機感を持っているのか?も
共有できるため、
今日の会議で話をすべき優先順位を
つけるのにも役に立ちます。
3つ目は「学習の促進」です。
人が成長するために必要なのは、
経験学習サイクルを回すことです。
経験学習サイクルは
次の4つのステップからなります。

①経験する:やってみる
↓
②振り返る:考える
↓
③概念化する:言語化する
↓
④応用する:行動、活用する
これは、ループしていて、
④応用が①経験に繋がります。
このサイクルを回すことで、
人は学習し、できるようになります。
何度言ってもできない人は、
このサイクルを回していないから
できるようにならないのです。
このサイクルで
特に重要なのは「概念化」です。
自分の考えを
自分の言葉で表現することです。
千葉ロッテマリーンズの監督を務め
日本ハムの一軍投手コーチとして
大谷翔平選手も指導した
吉井理人氏の書籍
「最高のコーチは教えない。」には
こう書かれています。
「最高のコーチは教えない。」

自分のパフォーマンスを
うまく言語化できる選手は、
調子の波が小さい。
さらに、こんなことも書かれています。
言語化ができない選手は、
自分のイメージと、
実際に動いている姿が
ずれていることが多い。
つまり、言語化できていないから、
同じことが再現できないのです。
仕事の流れを言語化できれば、
同じ仕事をする時に
言語化したことを思い出せば、
同じ仕事を再現できます。
できる人は、言われなくても、
自分の仕事を言語化しています。
しかし、言語化の習慣がない人は、
言語化の必要性も分からないし、
今までやってきていないので、
言語化ができません。
できないものは、
できるようにするしかないので、
とにかく、書いてもらうことが
大事だと思っています。
だから、私は、振り返りシートに
文字を書いてもらうようにしています。
少なくとも、私が会議をやる限り、
必ず、言語化をしてもらうので、
繰り返していれば、
できるようになります。
この3つの理由があるので、
どんなに会議で話し合うことがあっても、
時間をとって、振り返りシートを
書いてもらいます。
良く言われるのが、
事前に書いてくればいいじゃないですか?
と言われます。
しかし、ほとんどの人が書いてきません。
3つの理由に書いたように、
全員が書く必要があります。
全員に書いてもらおうとしたら、
たとえ時間を取ってでも、
その場で書いてもらうことが確実です。
その重要性が分かっているからこそ、
時間が取られることは分かっていても、
会議の中で振り返りシートを
書いてもらっているのです。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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