先日、会議の時に、
社長さんがこんなことをおっしゃいました。
「目標を決める時にみんなで決めたい」
なるほど、それは大事だと思います。
自分で決めれば自分事、
他人が決めたら他人事ですから、
自分で決めてもらうのが理想です。
ただ、実際に決めるとなった時に、
決まるイメージが湧かないのです。
いっせーのせ!で決めることも
難しいと思います。
なぜなら、人それぞれ
考えていることが違うからです。
では、どうしたら、みんなで決めることが
できるのでしょうか?
私がいつも思っているのは、
「決めるのは一人」ということです。
誰かが決めないと決まりません。
しかし、一人が決めたら、
それ以外の人は他人事です。
これでは、自分事として
ものごとを進めていくことはできません。
ここで大事なことは、
最終決定に至るまでのプロセスに
全員が参加することです。
つまり、自分はこうしたい!ということを
意思表示した上で、
対話によって、意思決定していく
プロセスが重要なのです。
まずは、みんなの意見を聞けばよいのです。
それぞれ違うと思います。
それぞれが違っていることを確認した上で、
どうするか?について対話をすればよいのです。
対話というのは、
人と人が違うという前提の上で、
共通のテーマについて話し合うことです。
相手の立場や考えていることを理解して、
相手と一緒に考えて行動することです。
人には、ルービックキューブのように
どう頑張っても見えない面が存在しています。
それを対話によって、引き出して、
相手の立場を理解しようとする・・・
なるほど、そう考えていたんだね!
と思えるようになると、
違う選択肢が見えてくるようになります。
いや、それでも、
意見はまとまらないかもしれません。
それでも、決めないと、
前に進めないとしたらどうするか?
「戦略と実行」
清水勝彦著 日経BP社

この本にこんな一文があります。
説得するとは、
論理や力で相手に屈服させられる
ことではなく、
相手の立場、価値観を理解し
許容することである。論理で100%
納得させることはできない。
さらに、こうも書かれています。
決まったことを実行するのだという
潔さ、制約に対しては
反対や抵抗でなく
創造で乗り切るのだという気概、
いってみれば
実行の文化が必要だ
先ほどの社長さんが言っていた
『みんなで決めたい』というのは・・・
相手ととことん話し合って、
やると決めたら、最後までやり切る!
ということを約束して欲しい
ということだと思います。
言い換えれば、
決めるまでのプロセスに
参加してもらうことが、
自分で決めることになるのです。
決めるというと、
一発で決めるイメージがあるかもしれませんが
実際は、決めるまで、
建設的な意見の対立があってよいのです。
むしろ、対立を避けてしまうと、
本音が見えなくなり、
形だけの合意になってしまいます。
ただ、対話もスキルがないと、
対立を乗り越えることができません。
だから、みんなで決めるためには、
対話のスキルを身に付けることが
必要になるのです。
「どうなっていたらいいですか?」
「その背景を教えてください」
といった質問を投げかけることで、
相手の見えない面を
引き出すことができます。
対話のスキルは、
日々の会話の中で意識していくことで
身に付いていくものだと思っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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