前回のブログで、人は納得すれば
やるという話を書きました。
人が納得するのは、
上手くいくイメージがわいたとき
だと書きました。
しかし、実際には、常に、
上手くいくイメージがわくわけ
ではありません。
イメージがわかない時もあります。
そんな時はどうしたら
よいのでしょうか?
特に組織に属している場合に、
「納得できないのでやりません!」
という訳にはいきません。
『戦略と実行』 清水勝彦著 日経BP社
にこんな一文があります。
説得するとは、
論理や力で相手に屈服させられることではなく、
相手の立場、価値観を理解し、許容することである。
論理で100%納得させることはできない。
さらに、
決まったことを実行するのだという潔さ、
制約に対しては反対や抵抗でなく
創造で乗り切るのだという気概、
いってみれば実行の文化が必要だ
とも書かれています。
つまりは、相手ととことん話し合って、
やると決めたらやる!という文化を
組織に根付かせることが重要だと思います。
論理でない以上、
感情的に解決していくしかありません。
そうでないと、
時間という最も重要や資源を
浪費することになります。
そうは言っても、
簡単に納得することは出来ないと思います。
こんな時に、知っておいて欲しいのが、
「タックマンモデル」です。
「タックマンモデル」については
以前、このブログでも書きましたが、
「実行力」という視点で
書いてみたいと思います。
タックマンモデルは、
アメリカのタックさんが
チームが成長する段階を4段階で
説明したものです。
チームが成長するには
①形成
②嵐
③秩序
④成果
という4つの段階を辿るというものです。
具体的に話をしましょう!
話し合いをする前には、
「話せば分かるだろう」ぐらいに考えています。
この状態が「形成」です。
この状態はまだ個々の力はバラバラです。
話し合いが進み、それぞれの考え方や
価値観の違いが明らかになってきます。
そうすると、
「どうやら、
話しても分からないのではないか?」
という不安な気持ちになってきます。
ほとんどの組織は、ここで立ち止まります。
特に、ベテラン社員が
「ここは対立をしないでみんなで乗り切ろう!」
的な発言をするのですが、そんなことで、
話が進むわけもありません。
説得しようとするのであれば、
言い争いや相手に踏み込むことから、
逃げてはいけません。
いわゆる「とことん話し合う」という
段階です。
この段階が「嵐」です。
この「嵐」の状態が、
やると決められるかどうか?
の分かれ目です。
やると決めよう!とするのであれば、
言い争いや相手に踏み込むことから、
逃げてはいけません。
この一歩を踏み出すことが、
成果への第一歩になります。
この一歩を踏み出すことができれば、
「秩序」が生まれます。
「そこまで言うならやってみよう!」
「反対するほどの理由もないからやってみよう!」
「あの人が言うのだから、仕方がない」
というやり取りを通して、
組織として、やると決められるようになります。
そして、やると決めればやれるので、
結果として「成果」が生まるというわけです。
タックマンモデルについては、電子書籍にも書きました。
良かったら、読んでみてくださいね!
結局、
やりながらでないと学べません!
とりあえずやってみて、うまくいかなければ、
もう一度元に戻って、他の戦略を考えて、
やってみるしかないのです。
その時に、全力でやっていないと、
どうしてうまく行かなかったのか?
の分析ができず、上手く行くイメージが
わきづらくなるのだと思います。
答えが1つの時代ではありません。
とことん話し合って、やると決めたら、
とことんやるという実行力のある組織が
生き残っていくのだと思います。
今日も最後まで読んでいただいて、
ありがとうございます。
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