昨日、お客様から
電話がかかってきました。
勝手気ままなことを言って
上司の指示に従わない社員に
どのように指導したらよいのでしょうか?
という相談でした。
人は変えられないので
その社員さんの行動を改める
ように言ったところで、
改めることはないと思います。
気付いてもらうことが
必要です。
そこで必要な技術が
フィードバックです。
フィードバックについては
この本が非常に分かりやすいと思います。
はじめてのリーダーのための
実践! フィードバック
著者の中原先生によると
フィードバックとは
「耳の痛いはことであっても、
部下の現状をしっかり伝えて、
将来の行動指針をつくること」
具体的には
①「現状の通知」
②「立て直し」
の2つです。
以前、
このブログで説明したフィードバックは
①「現状の通知」のみで、
②「立て直し」まで
含めていませんでした。
あらためて、
フィードバックについて
お伝えしたいと思います。
①「現状の通知」については
大砲を例えて説明をしました。
大砲はライフルのように狙って
打つことができません。
打ってみて、「的」とどれだけ
離れているか?を観測し、
狙いを修正して打ちます。
「『的』とどれだけ離れているか?」
がフィードバックです。
つまり①「現状の通知」です。
ポイントは「的」です。
指導する側と指導される側が、
異なる「的」を狙っていたら、
話が噛み合うことはありません。
フィードバックを機能させるためには、
「的」を明確にする必要があります。
中原先生は
「良いフィードバックは良き観察から始まる」
とおっしゃっています。
そして、その良き観察は、
SBI情報だと言っています。
S=シチュエーション
「どのような状況で、どんな状況の時に・・・」
B=ビヘイビア
「部下のどんな振る舞い・行動が・・・」
I=インパクト
「どんな影響をもたらしたのか」
「何がダメで何が良かったのか」
具体的に言うと、
S=シチュエーション
「税理士の先生に会計数字を連絡する件だけど」
B=ビヘイビア
「君の独自の集計方法にこだわったために
数字に誤りがあって」
I=インパクト
「税理士の先生に
もう一度来てもらわなければならなくったよ」
のように、感想や評価を入れることなく、
事実だけを伝えるようにします。
鏡に映したように伝えるのがポイントです。
目的は、問題点を腹落ちさせることです。
つまり「的」を合わせるということです。
数字が間違っていることで、
税理士の先生にもう一度
来てもらうことがどれだけ問題なのか?
を腹落ちさせるということです。
追加の料金がかかるかもしれないし、
数字の確定が出来ないために、
返済金額の確定ができなくて余計な金利を
支払うことになるかもしれません。
一体、何が問題なのか?を
理解してもらうことが大事です。
問題が理解出来たら、
次は、②「立て直し」です。
ここからは、
いわゆる「コーチング」です。
①現状
②理想の状態
を再度確認して、③問題を確定させます。
③問題は
②理想の状態と①現状のギャップです。
④問題をどのように解決するのか?
⑤まず、何から始めるのか?
の順序で聞いていく感じです。
いずれも、自分で考えて
自分で決めてもらうことが大事です。
人は言われることが嫌いです。
あくまでも、自分で決めて、
実行してもらうことです。
と、まぁ~こんな感じで
上手く行けば、苦労しないのですが・・・
でも、少なくとも、自分の思い込みで、
部下の行動を決めつけて、
それを止めさせるようなことをするよりは、
効果があるように思うのですが、
どうでしょうか?
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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