フィードバックのすすめ

昨日、お客様から
電話がかかってきました。

 

勝手気ままなことを言って
上司の指示に従わない社員に
どのように指導したらよいのでしょうか?
という相談でした。

 

 

人は変えられないので
その社員さんの行動を改める
ように言ったところで、
改めることはないと思います。

 

気付いてもらうことが
必要です。

 

そこで必要な技術が
フィードバックです。

 

フィードバックについては
この本が非常に分かりやすいと思います。

 

はじめてのリーダーのための
実践! フィードバック

https://goo.gl/X59pgS

 

著者の中原先生によると

フィードバックとは
「耳の痛いはことであっても、
部下の現状をしっかり伝えて、
将来の行動指針をつくること」

 

具体的には

 

①「現状の通知」

 

②「立て直し」

 

の2つです。

 

以前、
このブログで説明したフィードバックは
①「現状の通知」のみで、
②「立て直し」まで
含めていませんでした。

 

あらためて、
フィードバックについて
お伝えしたいと思います。

 

①「現状の通知」については
大砲を例えて説明をしました。

 

 

大砲はライフルのように狙って
打つことができません。

 

打ってみて、「的」とどれだけ
離れているか?を観測し、
狙いを修正して打ちます。

 

「『的』とどれだけ離れているか?」
がフィードバックです。

 

つまり①「現状の通知」です。

 

ポイントは「的」です。

 

 

 

指導する側と指導される側が、
異なる「的」を狙っていたら、
話が噛み合うことはありません。

 

フィードバックを機能させるためには、
「的」を明確にする必要があります。

 

中原先生は
「良いフィードバックは良き観察から始まる」
とおっしゃっています。

 

 

そして、その良き観察は、
SBI情報だと言っています。

 

S=シチュエーション
「どのような状況で、どんな状況の時に・・・」

 

B=ビヘイビア
「部下のどんな振る舞い・行動が・・・」

 

I=インパクト
「どんな影響をもたらしたのか」
「何がダメで何が良かったのか」

 

具体的に言うと、

 

S=シチュエーション
「税理士の先生に会計数字を連絡する件だけど」

B=ビヘイビア
「君の独自の集計方法にこだわったために
数字に誤りがあって」

I=インパクト
「税理士の先生に
もう一度来てもらわなければならなくったよ」

 

のように、感想や評価を入れることなく、
事実だけを伝えるようにします。

 

鏡に映したように伝えるのがポイントです。

 

目的は、問題点を腹落ちさせることです。

 

つまり「的」を合わせるということです。

 

 

数字が間違っていることで、
税理士の先生にもう一度
来てもらうことがどれだけ問題なのか?
を腹落ちさせるということです。

 

追加の料金がかかるかもしれないし、
数字の確定が出来ないために、
返済金額の確定ができなくて余計な金利を
支払うことになるかもしれません。

 

一体、何が問題なのか?を
理解してもらうことが大事です。

 

 

問題が理解出来たら、
次は、②「立て直し」です。

 

ここからは、
いわゆる「コーチング」です。

 

①現状

②理想の状態

を再度確認して、③問題を確定させます。

③問題は
②理想の状態と①現状のギャップです。

 

 

④問題をどのように解決するのか?

⑤まず、何から始めるのか?

の順序で聞いていく感じです。

 

いずれも、自分で考えて
自分で決めてもらうことが大事です。

 

人は言われることが嫌いです。

 

あくまでも、自分で決めて、
実行してもらうことです。

 

と、まぁ~こんな感じで
上手く行けば、苦労しないのですが・・・

 

 

でも、少なくとも、自分の思い込みで、
部下の行動を決めつけて、
それを止めさせるようなことをするよりは、

効果があるように思うのですが、
どうでしょうか?

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

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