「闘志は言われて大きくなるものではない」
日大のアメフトの問題で、
関西学院大学の監督とディレクでターが
記者会見でこう話していました。
アメフトや格闘技でも、
試合前に大きな声を出して、
自分を奮い立たせている姿を目にします。
その闘志を無理やり引き出すことが
できるのだろうか?
という問題です。
人が行動する理由は、2つしかありません。
1つは「快」を求める行動
もう1つは「不快」から逃げる行動
どちらも、
行動することには変わりません。
相手に行動をしてもらうという場合、
「快」で行動してもらうのか?
「不快」で行動させるのか?
そのいずれかになります。
「快」で行動してもらう場合は、
やるか、やらないか、
決めるのは自分です。
やったほうがよいと判断して、
内発的にやる気が起こって
行動を起こします。
この場合は、上司の役割は、
・耳を傾ける
・励ます
・尊重する。
・受け入れる
・違いを交渉する
・信頼する
・支援する
ということになります。
これに対して、
「不快」で行動させる場合には、
自分の意志に関係なく、
やらざるを得なくなります。
プレッシャーをかけられて、
選択肢がなくなり、
行動を起こします。
この場合は、上司の役割は、
・文句を言う
・脅かす
・責める
・罰を与える
・批判する
・褒美でつる
・ガミガミ言う
ということになります。
「快」で行動する場合は、
目指す方向が明確です。
自分が求めるものに一直線です。
これに対して、
「不快」で行動させる場合には、
この場所から逃げられればよいので、
目指す方向が不明確です。
「闘志」という言葉の定義にもよりますが、
行動を起こすということであれば、
闘志は、自分で燃やすこともできるし、
他人から燃やされることもあるのだと思います。
ただし、自分で燃やす場合は、
自分でコントロールができますが、
他人から燃やされる場合、
自分ではコントロールできなくなります。
さらに、他人から燃やされる場合、
常に「不快」を与え続けないといけません。
関西学院大学のスタイルは「快」
日本大学のスタイルは「不快」
ということになります。
時代は、明らかに、
「不快」で動かすよりも、
「快」で動いてもらうようになりました。
それは、個人が尊重される時代に
なったということであり、
違いが認められる時代になった
ということです。
人はモノではなく、人として見られる
時代になったのです。
人が組織の犠牲になっては
いけない時代なんです。
日大は明らかに
この流れに逆行しています。
組織が古いままなのだと思います。
出てくる人、出てくる人が
次々にやらかしています。
古いスタイルで成功体験のある人達です。
この人達が「不快」のマネジメントから
「快」のマネジメントへ変えるのは
大変だろうと思います。
このような組織を変革するのが、
組織開発という分野であり、
それが私の仕事だと思っています。
どのように組織を立て直していくのか?
チームビルダーとしては、興味津々です。
今後とも、注目していきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
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