チームビルダー『識学』を語る(④恐怖)

前回に引き続き、
「識学」について
解説をしたいと思います。

 

「識学」では5つのステップを経て
行動に移すと考えています。

 

位置

結果

変化

恐怖

目標

 

それぞれの段階で
誤解や錯覚が起きていることで
無駄を発生させているといいます。

 

前回は「変化」について
解説をしました。

チームビルダー『識学』を語る(③変化)

 

今回は「恐怖」について
お話をしたいと思います。

 

「恐怖」とは、
死(危機)を回避するものです。

 

車が向かった来たら、
「恐怖」を感じます。

 

それは、
死(危機)を感じるからです。

 

では、会社でいう「恐怖」とは
何でしょうか?

 

 

お客様がいなくなる・・・
(お客様のニーズに応えているのか?)

 

売上が下がる・・・
(時代の変化に対応できているのか?)

 

効率が悪すぎる・・・
(時間を無駄にしていないか?)

 

社長自身が感じる必要があるし、
社員さんも感じる必要があります。

 

これは、感じる必要がある「恐怖」です。

 

これに対して、
感じる必要のない「恐怖」があります。

 

つまり、無駄な「恐怖」です。

 

無駄な「恐怖」は、
識学では、3つあると言います。

 

①自己評価

 

②疑念

 

③消失

 

だそうです。

 

 

1つ1つ説明していきます。

 

①「自己評価」

 

「自己評価」とは、
成果に対する自己評価です。

 

そもそも、
成果は他人が決めるものです。

 

他人が決める評価を自分で決めても、
意味がありません。

 

意味がないというのは、
言い過ぎかもしれません。

 

確かに、
自己満足はするかもしれません。

 

しかし、それで何かが
起こるわけではないということです。

 

自己評価が良くても、
他人が決めた評価は悪ければ
それはダメなのです。

 

逆に、
自己評価が悪くて、
落ち込んだところで、
他人が決めた評価が良ければ
それはそれで良いのです。

 

だから、
自己評価に意味がないので
自己評価で一喜一憂することは
無駄だと言っているのです。

 

②「疑念」

 

人は、どんな時に
「疑念」を感じるのでしょうか?

 

上司に対して
「これでいいのかな?」
と思う時です。

 

この状態も、目の前のことに
集中できていないので
ロスが起こっています。

 

そもそも、「これでいいのかな?」
と思っているということは、
自分の基準で判断をしています。

 

しかし、
人それぞれ持っている基準
は違います。

 

10人いれば、
10個の基準があります。

 

それぞれ違う基準で判断したら
違う結果になります。

 

それなのに、
「これでいいのかな?」
と考えたところで意味がないのです。

 

これも、時間のロスです。

 

だからこそ、会社の基準が
必要になります。

 

会社の基準を元に判断を
させるということです。

 

これは、なにも会社が偉いから
会社の言うことを聞け!
というよりも、
判断基準は統一する方がロスが
少なくなるという理由です。

 

そして、統一するとしたら、
それは会社が統一すべきでしょ!
という話です。

 

③「消失」

 

「消失」は、
まだ結果が出ていないのに
良い結果が出ないとあきらめて、
冷静さを忘れて、誤った回避行動を
とってしまうことを言います。

 

粉飾決算や品質不祥事などは
まさにこれです。

 

悪い結果になるかもしれない
という恐怖を回避するために
バレることが分かっているのに
失敗を隠したり、嘘を重ね
たりします。

 

まだ結果が出ていないわけですから
できることをするしかないのです。

 

目の前のことに集中するしか
ないのに、将来のことを
気にしてしまう…

 

これも時間のロスです。

 

以上の3つが、無駄な「恐怖」です。

 

 

ここまで来て、
ようやく識学がいいたいことが
分かってきました。

 

識学が言いたいのは、
いかにロスをなくすのか?
ということです。

 

組織を動かす上で、
たくさんのロスがあります。

 

このロスは、
社長にとっても社員にとっても
無駄でしかありません。

 

この無駄をいかに排除するのか?
を徹底的に考えています。

 

究極的に言うと
識学としては、

①コミットする結果が明確か?

②不必要な恐怖が発生していないか?

の2点です。

 

組織という機能を効率的に
動かすための考え方です。

 

理屈で考えればその通りですし、
非常に合理的でもあります。

 

しかし、
「人間は必ずしも合理的ではない」
というのが、
ノーベル賞を取った
カーネマンやセーラーらの
行動経済学の考え方です。

 

 

ここら辺をどう考えるのか?
という問題もありますが、
残すところ、「目標」のみですので、
まずは最後まで書いてみたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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