6回にわたって「識学」について
解説をしてきましたが、
今回が最終回です。
「識学」では5つのステップを経て
行動に移すと考えています。
位置
結果
変化
恐怖
目標
それぞれの段階で
誤解や錯覚が起きていることで
無駄を発生させているといいます。
今回は「目標」について
お話をしたいと思います。
さて、問題です。
一日に何回、目標を設定していますか?
おそらく無数の目標を設定して
いると思います。
目標には、二種類あります。
自意設定:自分で決める
他意設定:他者が決める
実は、人は生まれてから
死ぬまで他意設定の中で
生きています。
なぜなら、
人は社会的動物なので、
他意を無視して生きることは
できないからです。
位置の関係でいうと、
他意設定の範囲の中に
自意設定をする必要があります。
自意設定が
他意設定の範囲を外れると
それはエゴやワガママになります。
さて、問題です。
自意設定の目標がある人と
自意設定の目標がない人とでは
どちらが人が成長するでしょうか?
それは、
自意設定の目標がある方が、
人は早く成長します。
自意設定の目標を達成すると
達成感や自己決定感を感じ
モティベーションが上がります。
モティベーションが上がると
もっとやろうとするので、
さらに目標を設定して、
次々に成長していきます。
さて、ここで問題です。
モティベーションが上がるのは、
目標達成の前でしょうか?
それとも、目標達成の後でしょうか?
それは・・・
目標達成の後です。
ということは、
目標を達成したことがないと
モティベーションが上がることは
ないということです。
だから、モティベーションは
自分で感じるものであって、
他人から与えられるものでは
ありません。
しかし、実際は、目標達成の前に
モティベーションを上げようとして、
外からモティベーションを
上げようとするから、
おかしなことが起こります。
どういうことか?というと・・・
モティベーションを上げるために、
目標を達成していないのに、
「頑張っているね!」と言うことで、
本来の他意設定の目標の範囲外に、
新たに他意設定の目標を作ってしまう・・・
つまり、
「頑張っているね!」と言われた人は
本来の目標(例えば売上とか訪問数)
以外の目標(頑張っている状態)を
達成することで、
本来の目標でない目標を
達成したことによるモティベーションを
上げてしまうことになります。
上司が、
部下のモティベーションを上げるために
安易に他意設定をしてしまったために
結果が出ないという状況を
作ってしまっている
ということです。
これが、「識学」が、
「部下のモティベーションを上げるな!」
と言っている理由です。
「結果」のところでもお話しましたが、
識学では過程の評価しないので、
当たり前といえば、
当たり前ですが・・・
あまりに合理的で、
論理的に反論できません(笑)
「目標」に関しては、以上です。
6回に渡って「識学」について
まとめるのにお付き合いいただき、
ありがとうございます。
今回、「識学」を学ぶ前は、
自分の「チームビルディング」とは
正反対の考え方なんじゃないか?
と思っていました。
しかし、実際に「識学」を学んでみて、
組織づくりの基礎の部分は共通している
ことがたくさんあることに気づきました。
チームビルディングは、
「人」×「しくみ」×「関係性」
です。
「識学」は「しくみ」なので、
この部分では重なります。
いや、むしろ、
「しくみ」に関しては、
チームビルディング以上に
体系化されていたと思います。
ただ、「しくみ」は合理的で
良いのですが、
「人」は必ずしも合理的とは
限りません。
そこのところを解決するのが
「人」×「しくみ」×「関係性」
のチームビルディングだと
思っています。
とはいえ、
識学は、「しくみ」を学ぶには、
優れた学問だと思います。
また、機会があれば、
「識学」の講師の方にきていただいて、
セミナーを主催したいと思います。
その時は、お声がけをしますので、
是非、参加していただければと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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