それって、社長さんも同じかもしれませんね!

先日、お客様の社員さんと
面談をしている時に
こんな話になりました。

 

「社長から
『研修で学んだことが活かされてない』
と言われたのですが、
一番活かされていないのは、
社長だと思います!」

 

なるほど・・・

 

社長さんにとっては、
耳の痛い話かもしれませんが、
よくある話です。

 

前回のブログでも書いた
「一貫性」の話です。

 

社長が言っていることと
やっていることが違うではないか!

 

この社員さんには
そう見えている・・・

 

たしかに、
その通りなのかもしれません。

 

そこで、この社員さんに

「ご自分は研修で学んだことを
100%活かせていると思いますか?」

と聞いてみると・・・

 

「活かせているところもあるし
活かせていないところも
あるかもしれない。」
との答えでした。

 

そこで、私は、こうお伝えしました。

 

「それって、社長さんも
同じかもしれませんね!」

 

こういう話は、
組織開発ではあるあるの話です。

 

一杯の満員電車に乗っている時に
まだ乗ってこようとする乗客に
『こんなに一杯なのに
乗ってくるんじゃないよ!』
と言うようなものです。

 

 

客観的にみれば、
そういうあなたも満員電車に
乗ってますけど・・・
という話です。

 

言い方は悪いですけど、
『目くそ、鼻くそ』
きれいな言い方をすると、
『五十歩、百歩』
という話です。

 

お互い、似たもの同士です。

 

人間ってそんなものです。

 

 

人は自分のことが分かりません。

 

自分では一貫性を保っているようでも
人から見るとそうでもない
かもしれません。

 

この時に、
コミュニケーションが必要だ!
という話を
昨日のブログでも書きました。

 

お互いに指摘し合えるように
なるとよいと思います。

 

この時に必要な技術が
フィードバックです。

 

フィードバックは、
現状と目指している状態のギャップを
本人に伝えることです。

 

「一貫性があると
思っているかもしないけれど、
一貫性がないですよね!」
と言うことです。

 

さすがにこんなストレートな
言い方は良くないと思いますが、
先ほど、私が社員さんにした質問

「ご自分は研修で学んだことを
100%活かせていると思いますか?」

というのも、フィードバックです。

 

私がフィードバックする時に
気を付けているのは、
「責めない」ということです。

 

一貫性がないというのは、
人として仕方がないと思うのです。

 

鏡を見ないと寝ぐせに気付けない
のと同じだと思います。

 

自分では気付けないのです。

 

気付けないことは、
悪いことではないのです。

 

それが前提にないと
フィードバックがしづらくなります。

 

この「悪くない」ということと
「人と人が違う」というのが、
同じ意味だと思うのです。

 

人それぞれに違うのです。

 

こういうフィードバックを
お互いにできる組織にすることが、
私は「組織開発」だと思っています。

 

言葉の定義にこだわることが
どこまで意味があるのか?
分かりませんが、
少なくてもブームなんかに
したくないと思うんですよね!

 

「人」を「人」として見る組織
になることが、大事だと思っています。

 

今日が仕事納めという方が
多いと思います。

 

ブログは年末年始も書き続けますが
職場で読んでいただいている方には、
今日が今年の最後かもしれません。

 

今年一年、読んでいただいて
ありがとうございます。

 

来年もよろしくお願いします。

 

明日も書きますけど・・・

 

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