お客様の会社で
組織改革をしています。
今まで体育会系だった社長さんが、
いまどきの若者に合わせたマネジメント
に切り替えをしています。
今までのように
売上を追うことをやめて、
残業代をすべて支払い、
お休みを確保した上で
どれだけ利益を残せるか？
にチャレンジをしています。
私が社員面談をして、
不満の聞き取りを行い、
給与のバランスを調整し
不満のない状態にしました。
そのおかげもあって、
社員さんと社長さんの関係もよく
言いたいことが言える関係性
になってきました。
社長さんも、
相当努力されたと思います。
ご自分でも
「だいぶ穏やかになった」
とおっしゃっていました。
人も新たに採用できて、
先輩社員も面倒をみてくれて
会社の中によいメカニズムが
できあがりつつあると思っていました。
先日、
社長さんから電話がかかってくるまでは・・・
社長さんからの電話の内容は
新しく入った社員が
辞めたいと言ってきた・・・
というのです。
社長さんは、
新しく入った社員さんに
「成長は急がなくてもいい」
と繰り返し伝えています。
先輩社員も今までよりも
丁寧に教えています。
周りの社員さんも
積極的に声掛けをして
困った時は相談に乗るように
しています。
それにもかかわらず、
退職したい・・・
退職の理由は・・・
「不安だから・・・」
このまま、
この仕事を続けていくのが
不安だというのです。
「瀧田さん、
ごめん、愚痴しか出ないわ・・・」
とおっしゃる社長さんの気持ちも
分かります。
こういった事例は、
ここの会社さんだけでなく
他の会社さんもあるように思います。
どうして、
こんなに簡単に辞めてしまうのか？
結局、
本人が辞めることを選んでいる
ということを考えると、
そもそも、
働く気がないのではないか？
と思えてきます。
仕事をしていないと
親や「就職しろ！」と言われるから
とりあえず、就職して働く。
仕事に慣れてきて
本格的に仕事を任されるようになると
会社の一員となって
抜けられなくなってしまうのが
怖くなって
逃げ出してしまう・・・
自分から働きたいと
思っていないので、
どんなに労働条件をよくしても
意味がないのだと思います。
働かない理由が
労働条件ではないので・・・
では、どうしたらよいのか？
不安に思っている気持ちを
受け止めて上げることだと思います。
おそらく、
不安を乗り越えるという
経験をしてきていないのだと思います。
「タックマンモデル」です。
「タックマンモデル」とは、
チームが成長する段階を
４段階で説明したものです。
チームが成長するには
①形成
②嵐
③秩序
④成果
という４つの段階を経る
というものです。
「Uの字」のように谷に落ちて
這い上がるように成果が上がります。
これは、個人の場合も同じです。
最初は浅くてもよいと思います。
谷をくぐって成果を手に入れる
という成功体験を味わってもらう
ことだと思います。
いずれにしても、
人は経験したことしか
理解できません。
であるならば、
経験できる場をつくることしか
できることはないと思います。
幸いなことに、
今回の社員さんは
退職を思いとどまったようなので
見守っていきたいと思います。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
５月のセミナーの日程が決まりました！
言い方を変えるだけで、
社内の「人間関係」が改善し、
社員が誰一人辞めなくなる
『ロボット型』組織づくりセミナー
いつもブログでお伝えしている
「効き脳」診断をしてゲームをしながら、
人と人がすれ違うメカニズムを
参加者の皆さんと一緒に学びます！
2019年5月27日（月）です。
14時半から17時半です。
コメントを残す