また、企業の不祥事です。
かんぽ生命保険で不適切な案件が
9万3000件とされていた数が、
13万7000件となった
とのことです。
調査機関を2年半から
5年に延ばした結果件数が増えた
とのことのようです。
それにしても、
内容がひどいですね!
新規契約の数が
評価対象になっているようで、
顧客に重複した契約を結ばせ
保険料を2重に徴収したり・・・
切り替え時に
お客様を無保険状態に
おいたり・・・
営業販売担当者が
自分の目標を達成するために
お年寄りに十分説明なしに、
保険を解約したり契約したり
していたそうです。
今回の件を受け、
日本郵便・横山邦男社長は
「今般の事態を招いたそもそもの要因が、
営業目標が新契約の獲得に偏っていた点
にあると現時点で考えている。」
と発言をしています。
つまり、
目標設定が今回の不祥事を
引き起こしたことを認めました。
結局、
これは「目的」と「目標」の話です。
そもそも、
「目的」と「目標」の違いは何でしょうか?
「目的」と「目標」は
どっちが先にあるものでしょうか?
「目的」と「目標」は
どっちが大きいのでしょうか?
「目標」とは「目的」を達成する
ためのステップです。
「目的」を達成するために
「目標」があります。
「目的」がないのに
「目標」だけがあることはありえません。
例えば「10Kg痩せる」
これは「目的」ですか?
それとも「目標」ですか?
「10Kg痩せる」は「目標」です。
では、「10Kg痩せる」に対する
「目的」は何ですか?
人によっては、
「健康のため」という人もいれば、
「モテたいから」という人もいる
と思います。
いずれにしても、
「10Kg痩せる」だけが
単体であるわけではありません。
本来、かんぽ生命にも
目的があるのだと思います。
日本郵政グループの
グループ中期経営計画(2018~2020年度)
https://www.japanpost.jp/ir/strategy/index03.html
によると・・・
持続的な利益成長のため、
「保障重視の販売、募集品質向上による
保有契約の反転・成長」
に取り組みます。
とあります。
しかし、
実際にやっていることは、
保障重視そっちのけで、
数字を追っかけているだけです。
目標が目的になってしまいました。
数字が大事でないわけではありません。
しかし、数字だけになってしまうと
目的を見失います。
では、あらためて、
かんぽ生命の目的を見てみると・・・
日本郵政グループの
グループ中期経営計画(2018~2020年度)
https://www.japanpost.jp/ir/strategy/index03.html
これが、また、恐ろしいぐらいに
会社のことしか書いていない・・・
お客様の視点もなければ、
働いている人の視点もありません。
たしかに、
基本方針には
お客さまの生活を
トータルにサポートする事業の展開社員の力を最大限に発揮するための
環境の整備
とあります。
しかし、
基本方針の具体的な内容には、
お客様の視点と社員の視点が
ありません。
投資家向けの資料だからかも
しれませんが・・・
これでは、数字だけになるのも
分かる気がします。
ニュースによると
営業販売担当者に研修をして
販売を再開するそうです。
そこで、
「コンプライアンスの徹底!」
なんて研修していたら、
残念ながら、効果がないように思います。
今こそ、
「目的」の共有が大事だと思います。
何のためにかんぽ生命があるのか?
「人の振り見て我が振り直せ」
ロボット人事研究所のミッション
「自分の人生を生きる」
を考えるきっかけにしたいと思います。
今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。
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