正義の反対を信じますか？

チームビルディングは
違う強みを持つ人どうしが
協力することで成果を上げる
やり方です。

違う人どうしが
一緒に協力するので、
そこに摩擦が生じます。

思考のパターンが違うので
自分が正しいと思っていることが
相手にとっては正しくない
ということが起こります。

先日、一緒に食事をした
経営者の方からこんな質問を
教えてもらいました。

「正義の反対は何か？」
という質問です。

答えは・・・

「もうひとつの正義」
だそうです。

なるほど！って感じです。

だから、
絶対、相手が間違っている！
ということはあり得ません。

お互い、
同じように正しくて
同じように間違っています。

それを理解していただくために
チームビルディングでは、
人と人の違いをお伝えしています。

人と人が違う
ということが理解できると、
自分が否定されたり、
非難されたりしても、
考え方ややり方が違うのだから
仕方がないと思えます。

しかし、いざ、
実際に自分がその立場に立つと
感情的になって、
相手を全力で否定しに行きます。

相手を全力で否定しにいくと
自分が見えなくなります。

自分が見えなくなるというのは
どういうことか？

自分が相手に及ぼしている
影響に気付けなくなります。

相手が自分を否定したり
非難してきているということは
相手に何かしら
影響を与えているはずです。

訳もなく、
相手を否定したり、
非難することはありません。

自分では気付けない
「何か」があるのです。

その「何か」が
良いか？悪いか？
正しいか？間違っているか？は
この際、問題ではありません。

「何か」があるのです。

その「何か」を
見ようとすることが大事です。

その「何か」を
見ようとしないと
次のようなステップで
人間関係が破壊されます。

「観ない」
私は何も悪くはない！
↓
「感知しない」
私、私、私…
相手の気持ちなんか
知ったこっちゃない！
↓
「不在化・傲慢」
どうして私だけ
こんな目に遭うのか？
↓
「自己欺瞞」
私は被害者だ！
私は100%間違っていない！
↓
「棄てる」
もうこん風になるのは
勘弁ならない！
↓
「破壊」
もうこんな奴と
一緒にやっていけない！

全力で相手を悪者にするので
自分を省みるようなことは
しません。

相手を悪者にすることに
必死ですから、
自分が悪いなんて思いません。

あることないこと
相手を悪者に仕立て上げます。

完全正義！ができあがります。

こうなると、
相手は完全悪ですから、
完全悪を倒して
平和をもたらせようとします。

でも、思い出して下さい。

正義の反対はもうひとつの正義です。

反対側でも同じことが
起こっています。

こうなると、
人間関係は完全に破壊されます。

ここまで行ってしまうと、
もう打つ手はありません。

ここまでいく前に
考えて欲しいことがあります。

それは・・・

相手をそこまでさせた
「何か」を見ようとすることです。

相手が自分を否定したり
非難してきている原因となった
「何か」とは何なのか？

「何か」を見ようとすると
別のプロセスが見えてきます。

「観る」
一体自分は何をしたのだろう？
↓
「感じ取る」
「何か」問題があるような
ことがあったかな？
↓
「プレゼンシング」
ひょっとしたら、
あのことかもしれない。
↓
「結晶化」
あ〜これじゃ〜
気分を害するのも無理はかも・・・
↓
「プロトタイピング」
少しは悪いことしたかなぁ〜
↓
「実践」
まずは、話し合ってみよう！