ごめんなさいが言えないと破滅する

静岡県の川勝知事が
県庁の新入職員に対して行った
訓示の中で問題発言があったことで
辞意を示しました。

 

川勝知事の言葉は以下の通りです。

 

県庁というのは、
別の言葉で言うとシンクタンクです。
毎日毎日、野菜を売ったり、
あるいは牛の世話をしたりとか、
あるいはモノを作ったりとかということと違って、
基本的にみなさま方は頭脳・知性の高い方たちです。
ですから、それを磨く必要がありますね!

 

私には、商売をしたり、
酪農をしたり、モノづくりをしている人は
頭脳・知性が低い
と言っているように聞こえました。

 

職業差別というか、
他人に対して、頭脳・知性が低いなんて
なかなか、口にしないと思います。

 

それを言われた新入職員もビックリ
したのではないでしょうか?

 

世の中、商売をしたり、
酪農をしたり、モノづくりをしている人で
支えられています。

 

世の中を支えている方々へのリスペクトが
欠けているように感じました。

 

問題発言について、
記者から、追及された川勝知事は
こう言っています。

 

不適切ではないと思いますが、
一部そこのところだけとれば、
みなさんがおっしゃってるような、
職業差別に落とし込むというふうなことができる
発言だったかもしれませんね

 

いやいや、
一部でも職業差別につながる発言なら
不適切だと思います。

 

ここは、素直に
「ごめんなさい!」と言うべき場面です。

 

失言ですから
単純に謝ればいいんです。

 

謝らないから、おかしな話になっていきます。

 

記者が言葉を切り取ったから
差別発言になったんだ!

 

私がこんな差別発言をするはずがない!

 

そんなつもりで発言していないのに
差別発言なんて言われる私こそが被害者だ!

 

何を言っても問題発言にされてしまう
世の中の風潮が問題だ!

 

自分の問題発言はおいておいて
どこまでいっても、人のせいです。

 

自分が悪くなくて、
人が悪いを続けていると
破滅するしかありません。

 

そのプロセスを論理的に説明しているのが
「U理論」です。

 

「U理論」は、
マサチューセッツ工科大学の
C・オットー・シャーマー博士によって
生み出された理論で、

 

ものごとが上手くいくパターンと
上手くいかないパターンを
論理的に説明をしています。

 

上手くいかないパターンを
「U理論」のプロセスを示すと
次のようになります。

 

「ダウンローディング」

起こった現象を認識する段階です。
ここがスタートです。

「盲目状態」

無意識に自分が正しいと思っているので、
起こっていることに気が付きません。

「観ない」

自分が正しいと思っているので、
それ以外ものが見えなくなっています。

自分に都合が良いようにしか
見えなくなっています。

「立てこもり」

自分の見え方に固執をします。
自分が正しいことを
必死に証明しようとします。

周りの人の話に耳を貸そうとしません。

「感知しない」

自分に必死なので、
相手のことなんて考えていません。

知らぬ間に相手を傷つけていること
があります。

「しがみつく」

自分の考え方にしがみつきます。
他の考え方は受け入れる余地がありません。

何を言っても、
「でも・・・」という答えが返ってきます。

「不在化・傲慢」

100%私は悪くない!
私のせいじゃない!

完全に他責になります。

自分を棚に上げて相手を批判するので
傲慢になります。

「操る」

周りを自分の思い通り操ります。

感情的になって、
周りを巻き込みます。

可哀そうな私を演じます。

「自己欺瞞」

事実をすり替えて
なかったことにします。

言っているうちに、
自分でも何が作り話で
何が本当か分からなくなります。

「力の濫用」

権力を振りかざして、
自分と違う意見や反論を押さえつけます。

大声をだしたり、脅したり、
自分の言うことをきかせようとします。

「棄てる」

思い通りにならないので、
関わり合いを捨てます。

話もしなくなり、
相手を避けるようなります。

「殲滅」

相手を倒すことに全力を尽くします。
徹底的に相手を攻撃します。

「破壊」

人間関係は破壊され
修復ができなくなります。

 

もうおしまいです。

 

非が自分にあることを認めないと
このプロセスを辿らざるを得ません。

 

自分が悪くないなら、
相手が悪くないと
理屈に合わないからです。

 

自分が正しくいたいなら
相手を悪くするしかありません。

 

そんなことを言われる相手は
たまったものではありませんから、
離れていきます。

 

人間関係が破滅します。

 

これは、結局、
「ごめんなさい!」が言えないからです。

 

「ごめんなさい!」を言ったら
おしまいだと思われている方も多いのですが、
逆に「ごめんなさい!」を言えないほうが
おしまいなのです。

 

先日、人の間違いに対して
寛容であることが大切だと
ブログに書きました。

 

しかし、自分の非を認めず、
人のせいにしてばかりだと
寛容にもほどがあります。

 

「こめんなさい」が言えれば、
「U理論」のプロセスは、
それ以上、先に進まななくなります。

 

お互いが寛容でいるためにも
自分に非があることは
「こめんなさい」と言えないと
破滅への道しかないことを知っておくと
よいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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