昨日はチームビルディングの
読書会でした。
本のタイトルは・・・
現実はいつも対話から生まれる
社会構成主義入門
※入門とありますが、
かなりマニアックな本です。
「社会構成主義」
なんか難しそうですが、
言葉の意味づけは、背景によって変わる
という話です。
先日、尾身さんが
そもそも五輪を
こういう状況のなかで何のためにやるのか。
それがないと、
一般の人は協力しようと思わない。
と発言しました。
この発言について
記者会見でコメントを問われた
五輪相の丸川さんは、
我々はスポーツの持つ力を信じて
今までやってきた。
全く別の地平から見てきた言葉を
そのまま言ってもなかなか通じづらい
というのは私の実感
と発言しました。
このやり取りで、
丸川さんは、何を言っているんだ?
と批判を受けました。
この「全く別の地平から見てきた言葉」
というのが、まさに、
「社会構成主義」の話です。
感染拡大を抑えたい尾身さんと
オリパラを開催したい丸川さんでは
背景が違うので、
そのまま言っても通じないのです。
至極当然のことを言っているわけですが
どうして「社会構成主義」なんて
大層な名前が付いているのでしょうか?
それは、実社会で
言葉の定義の違いで
争いが起こっているからです。
通常、その争いを解決するために、
お互いに自分の主張の正しさを
証明しようとします。
しかし、
そもそもの背景が違うので、
正しさを証明しても
相手を説得するに至りません。
つまり、
自分の主張の正しさを証明する
というやり方では、
この問題は解決しないのです。
では、どうやって解決するのか?
社会構成主義の立場から
問題解決をしようとすると・・・
最終的に誰が正しくて、
誰が間違っているのか?を問わず、
お互いの相反する意味の領域同士を
どのようにしたら近づけられるのか?
を考えるということです。
組織のコンサルタントをしていて、
組織の問題を解決する時に
相反する主張をしている人たちを
どうやってまとめていくのか?に
頭を悩ませます。
そんな中で、
このような問題を解決するのに
「社会構成主義」が役に立つという訳です。
具体的なやり方は、
いろいろ書かれているのですが、
一番わかりやすいのは、
「ポジティブアプローチ」です。
社長と社員
上司と部下
営業と製造
背景が違うもの同士、
どうなっていたら良いのか?を
一緒に考えることで、
違う未来を創造するということです。
いつも、私が言っている
「共通のビジョン」を作って、
その実現を通して協力するということです。
お互いを批判するのではなくて、
共通のビジョンを達成するために
協力し合うということです。
いわゆる「対話」によって
問題を解決するということです。
オリンピック・パラリンピックも
そろそろ、「対話」を始めないと、
お互いの正しさを証明するがために、
お互いの失態を期待するようになり、
足を引っ張りあって、
誰も幸せにならないという結果に
ならないことを祈っています。
今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
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