誰が言うか?の誰は誰なのか?

昨日、お客様の会社で
パワーハラスメント防止研修を
行いました。

 

通常、パワハラ研修では、
パワハラの定義とか
パワハラの事例なんかを
説明するのだと思います。

 

しかし、昨日は、
ほとんど説明しませんでした。

 

暴言を吐いたり・・・
暴力振るったり・・・
無視をしたり・・・

 

そんなことはダメですから、
やめて下さいと言えば、
おしまいです。

 

パワーハラスメントの
現実的な問題は、
上司がパワハラを怖れて
言うべきことを言わなくなる
ことだと思います。

 

言うべきことを言わないと
部下は育ちません。

 

しかし、
少しでも厳しいことを言うと
パワハラだと言われるから
踏み込んだことが言えない・・・

 

それでは、
組織は強くなりません。

 

組織が強くないと
成長戦略を実施できないので
企業にとっては大きな問題です。

 

パワハラは、
究極的に言うと・・・・

 

「何を言うか?」よりも
「誰が言うか?」の問題です。

 

例えば・・・

 

「バカじゃないの?」
と言われたら
あまりいい気分はしないと
思います。

 

しかし、
ガッキーから
「バカじゃないの?」と
言われたら
悪くないんじゃないか?
と思うのです。

 

「何を言うか?」よりも
「誰が言うか?」です。

 

そう考えた時に、
「誰」が言ったら、
厳しい言葉でも
きいてもらえるのでしょうか?

 

ある調査会社が
若手社員に行った
「直属の上司・先輩に求めること」
についてのアンケート結果の
第一位は・・・・

 

意見や改善点を、
きき入れてくれること

 

だそうです。

 

実は「きく」には3つあります。

 

1.耳で聞く
音声で耳に入ってくる状態
頭の中では別のことを考えている

 

なんか言っているな!とか、
また同じ話か!とか、
思って、きいている状態です。

 

話している人は、
きき入れてもらっている実感が
ありません。

 

2.口で訊く
話の事柄に焦点を当てている状態
自分が次に何を言うか考えている

 

話はきいていますが、
相手の話が途切れたら、
何を言い返そうか?と考えながら
きいている状態です。

 

話している人は
きいてもらいたいのに、
自分が話す以上のことを
きかされる感じです。

 

これも、話している人は、
きき入れてもらっている実感が
ありません。

 

3.心で聴く
相手の心に焦点を当てている状態
相手の気持ちを考えている

 

相手が何を伝えたいのか?
感じ取ろうとして
きいている状態です。

 

これであれば、
話している人も
きき入れてもらっている実感が
わいてきます。

 

では、部下と話している時に、
3つのうち、どの「きき方」を
しているでしょうか?

 

ほとんどは、
2の「口で訊く」じゃないか?
と思います。

 

話をきいているうちに、
話したことが思いついてきて
気が付いたら、
上司が話しているみたいな・・・

 

これって、
人の話を聴いているとは
言えないのです。

 

部下の話は聴かないのに、
上司である自分の話は聴け!と・・・

 

これでは、
信頼関係が築けません。

 

この関係性で
厳しいことを言ってしまうと、
パワハラになりやすくなります。

 

だから、
上司がパワハラを起こさないために
言う練習よりも、
聴く練習をする必要があるのです。

 

聴き上手になれば
パワハラは起こりづらくなると
思っています。

 

では、どうしたら
聴き上手な上司になれるのか?

 

それには、
コーチングだと思っています。

 

なぜ、
コーチングが聴き上手になるのか?

 

少し長くなったので、
次回のブログで書きたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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