責任を取ればいいという問題なんですか?

先日の緊急事態宣言の会見で、
安倍総理が回答した
「責任を取ればいいという問題ではない」
という発言が注目されています。

 

そもそも、
どういうやり取りだったか?というと・・・

 

イタリア人の記者が

今まで世界はほとんどロックダウンしており、日本だけ天国に見えると思います。成功だったら、もちろん国民だけではなくて世界から絶賛だと思いますけれども、これまで対策を講じた中で、一か八かの賭けが見られます。失敗だったらどういうふうに責任をとりますか?

と質問をしました。

 

それに対して、

これは例えば最悪の事態になった時、私が責任を取ればいいというものではありません

と回答しました。

 

この発言について、
ネット上では「責任逃れ」をしている
という批判が広がっています。

 

私は、
安倍総理のやっていることを
全て支持してるわけではありません。

 

緊急事態宣言を出すタイミングも遅い
と感じていますし、
現金給付のスピードも遅い
と思っていますし、
経済的な支援策だって十分ではない
と思っています。

 

感染者数も信じられません。

 

もっとリーダーシップを発揮して
コロナウィルスの撲滅のビジョンを
示して欲しいと思っています。

 

しかし、
「責任を取ればいいというものではない」
という発言は、
「責任逃れ」ではありません。

 

私はこういう
発言を歪めて伝えることに
強い怒りを覚えます。

 

そもそも、
「責任を取る」という言葉は
どういう意味なのでしょうか?

 

何をすれば責任を取ったことに
なるのでしょうか?

 

責任というのは、
文字通り「責め」を「任う(になう)」
という意味です。

 

責めを引き受けるということです。

 

つまり、
失敗したことに対して
責められて、申し訳なく反省することです。

 

そう考えると、
今回の安倍総理のコロナウィルスへの
対策に失敗に対して、
申し訳ないと反省してもらうことが
責任を取るということです。

 

いやいや

 

責任を取ればいい
という問題じゃないでしょ!

 

反省して謝ればいい
という問題ではないでしょ!

 

あれ?

 

そうなんです。

 

今回の問題は、
責任を取ればいいという問題ではないんです。

 

責任を取ってごめんなさい!って
言われてもどうしようもないのです。

 

何が何でも、感染拡大を遅らせて、
医療崩壊を招かないようにして
国民を命を守らなければ、
困るんです!

 

それと同時に
経済の停滞から
国民の命を守らなければ
困るんです!

 

国民の命を守れなければ、
国家ではありません。

 

国民の命を守るということを
最後までやり切ることが
安倍総理に求められていることであり、
責任を取ることではありません。

 

そもそも、今回の記者会見では、
「責任を取らない」とは一言も言っていません。

 

「責任を取ればいいという問題ではない」
と言ったのです。

 

それが、いつの間にか、
「責任を取らない」と言っている
という話になっています。

 

おそらく、
そのほうが記者にしてみると
記事になりやすいのだと思います。

 

人は聞きたいように聞きます。

 

今回、私は記者会見を見ていたいので
話がすり替わっていることに
気が付きました。

 

しかし、
記者会見を見ていない人は
安倍総理はけしからん!という話に
なっていると思います。

 

こういうことが会社でも起こっています。

 

社長が話した話を
歪めて伝える人がいます。

 

その時に、
その歪みを正せる人がいるのか?
どうか?が大切だと思います。

 

ほとんどの場合は
声の大きな人がその歪みを
広めてしまいます。

 

その結果、
社長の本意が伝わらなくなり、
組織としてやろうとすることが
実現できなくなります。

 

その結果、
組織として得られるはずの成果が
得られなくなります。

 

すると、
歪めた人の言うとおりになり
社長の信頼が失われて
組織そのものが崩壊します。

 

組織のコンサルをしている私にとっては
歪めて伝える人が一番問題です。

 

批判や反論があればするべきです。

 

しかし、言っていないことを
さも言ったかのように伝えるのは、
やめてもらいたいです。

 

安倍首相「政治判断の責任は私に」
https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye3952681.html

 

社長の話を歪めて伝えている人がいたら
それを正す勇気を持ってもらいたい
と思います。

 

その逆に、
社長が社員を歪めて見ている
ということもあるんですけど・・・

 

この場合、
思ったことを言える環境にしておかないと
正すのは難しくなります。

 

結局、いかに思い込みを外せるか?が、
組織で成果を上げるために必要になります。

 

今日も最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

 

大事なことを小冊子にまとめました!

戦略に違いがなくなり、実行力の差が
会社の業績を左右する時代になりました。

実行力を上げるヒントがここにあります!

下のフォームからお申し込み下さい。
PDFでお送りします。
お申込みいただいた方にはメルマガで配信します。
※すでに登録している方はお申し込みできません。
info@robotjinji.com へ直接メール下さい。

小冊子お申し込みフォーム




 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です