世の中はおかしくなっているのか?

森喜朗元首相は、
先日、自民党議員のパーティーで、
東京五輪・パラリンピックの
組織委員会会長を辞任する原因となった
女性蔑視発言について
次のように述べたようです。

 

女の人はよくしゃべると言っただけだ。
本当の話をするので叱られる。

本当の話を政治家がしないから、
世の中がおかしくなっている。

 

う~ん、森さんって、
個人的には嫌いじゃありません。

 

ただ、素直というか、
正直というか・・・

 

今回もブログのネタを提供いただき、
ありがとうございます!
という感じです。

 

そんなお騒がせな森さんに、
「年寄りって、学ばないよね!」
って言ったら、
どんな気持ちになるのでしょうか?

 

当然の話ですが・・・

 

年寄りでも、
学ぶ人もいれば、
学ばない人もいます。

 

女の人でも
おしゃべりの人もいれば、
そうでない人もいます。

 

人と人は違うという「本当のこと」を
政治家が話さないから、
世の中がおかしくなっている
のです。

 

おっと!政治家にも、
本当のことを話す人と
本当のことを話さない人がいる
のでした・・・

 

というか、そもそも
「本当のこと」って何でしょうか?

 

こんなことを考えていると
何が何だか分からなくなります。

 

人が認知して行動に移すまでに
ステップがあります。

 

①事実を選択する

②現実に意味づけする

③仮説を立てる

④結論を出す

⑤結論を信じる

⑥行動する

 

これを「推論のはしご」と言います。

 

本来は、「はしご」なので、
下から上に書くべきなんですが、
見やすくするために上下を逆にしています。

 

いずれにしても、
①事実を選択する

②現実に意味づけする
のところで、
人それぞれの思考や価値観によって
違いが生まれます。

 

その最初のところで、
違いが生まれるので、
それぞれが選択する行動が
違ってくるのです

 

昔は「ここ」の価値観教育が
しっかりしていた(1つしかない)ので、
違いが生まれなかったのです。

 

森さんが言っている
「本当のこと」というのは、
森さんが、若いころ、教育を受けた
価値観のことです。

 

当然、世の中の価値観は
変わりますから、
自分が学んだ価値観のままでは、
世の中がおかしくなっているように
見えるというわけです。

 

今の時代の価値観は、
一人ひとりを認めようということなので、
森さんから見て
おかしくなった世の中は
価値観どおりの世の中であり、
正常な世の中だと言えます。

 

ということは、
逆に森さんのような価値観を
否定してしまうと、
それは、今の時代の価値観では
なくなります。

 

「本当のこと」は人の数だけあって、
人と人が違うという価値観を
受け入れるのは難しいですね!

 

では、どうしたらよいのか?
というと・・・

 

それぞれの違いをそろえるのではなく
違いを活かすことです。

 

そのためには、共通の目的が必要です。

 

共通の目的を目指す中で、
それぞれの価値観が活かされて、
お互いを認めることができるようになります。

 

そういう意味で、
まずは、共通の目的がないと
組織のマネジメントができない時代
になったのです。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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