自分らしくはいいけれど・・・

先日、テレビを見ていたら、
サッカー日本代表の森保監督が出ていて
日本代表選手たちから
「もっとキツく言ってくれ!」という要望を
受けているという話をしていました。

 

今や、日本代表の多くの選手は、
海外のチームでプレーをしていて、
海外のチームの監督から
キツく言われ慣れているので、
森保監督の言い方は優しすぎて、
伝わりにくいということでした。

 

森保監督は、
見たからに穏やかな方なので、
監督本人にしてみれば、
ハッキリ言っているつもりでも、
言われている方にしてみれば、
何が言いたいのか?
分かりづらいのだと思います。

 

これは「行動特性」の問題です

 

「行動特性」には、
「自己表現性」「自己主張性」「柔軟性」
の3つがあります。

 

「自己表現性」は、
思ったこと、感じたことを表現することです。

 

例えば・・・
美味しいものを食べた時に、
「美味し~い」と声に出すことです。

 

「自己主張性」は、
思ったこと、感じたことを
相手に分かってもらおうとすることです。

 

美味しいものを食べた時に、
「美味しいよね!」と同意を求めたり
「食べてみて!」と相手の反応を求めることです。

 

「柔軟性」は、
自分と異なる考えや状況や行動を
受け入れようとする傾向のことです。

 

食べに行こうと思ったカレー屋さんが
休みだった時に、
隣りのラーメン屋さんでいいや!
と切り替えられることです。

 

分かりやすく食べ物の例で
説明をしましたが、
自分の思っていることを
どのように行動に出すのか?
という話です。

 

行動特性の特徴は、
意識したら変えることができる
ということです。

 

さて、森保監督の話に戻ります。

 

「行動特性」でいうと、
森保監督という方は、
自己表現性も自主張性も低い
のだと思います。

 

この番組の中で、
森保監督は、こんな風に言っています。

 

それは自分の性格なので。
キツく言ったとしても優しく言ったとしても、
言っていることが正しければ
自分らしく伝えた方がいいのかなと思って、
無理をしないようにはしてます

 

これまた、森保監督らしい
コメントだと思いました。

 

確かに、「行動特性」は
人それぞれ、高い低いがあります。

 

高い低いがありますが、
そこに良い悪いはありません。

 

人それぞれでいいのです。

 

ただ、監督という立場を考えたら、
何を考えているのか?
どうして欲しいのか?が
伝わりにくいのは、
選手としたら、困ります。

 

だから、選手たちは、
監督に向かって、
「自己表現性」と「自己主張性」を
上げて下さい!
と言っているのです。

 

これは、
監督を否定しているのはなく、
強いチームになるために、
変わって欲しいと言っているのです。

 

行動特性は変えられるもの
という前提にあるからです。

 

それを自分らしくと言われてしまうと
ここで終わってしまいます。

 

それは、普段は、
自分らしくていいと思いますが、
監督の時は、
「自己表現性」と「自己主張性」を
上げるべきだと思います。

 

これは、社長さんや管理職の方にも
言えることです。

 

「自己表現性」と「自己主張性」が
低い上司は、部下としてやりづらいです。

 

だから、意識をして、
「自己表現性」と「自己主張性」を
上げる必要があります。

 

では、上司として、
「自己表現性」と「自己主張性」が
高ければ問題ないのか?
というと・・・

 

それは、そうではありません。

 

「自己表現性」が高いというのは、
上司がいっぱいしゃべるということです。

 

上司がしゃべっている間は、
部下はしゃべれません。

 

部下がしゃべれないということは、
部下が何を考えているのか?
分からないということです。

 

部下が何を考えているのか?
分からないのに、
しゃべり続けるているというのは、
部下にしてみると、
この上司、わかってくれないと
思われている可能性が高いです。

 

また、
「自己主張性」が高いというのは、
相手の反応を求めるので、
圧が高くなります。

 

上司の圧が強いと
部下は上司が望んだ反応を
するようになります。

 

それは、反応であって、
考えていないので、
上司が言わないと動かない
ということが起ります。

 

このように、上司の
「自己表現性」と「自己主張性」が
高すぎるのも問題です。

 

大事なことは、必要に応じて、
「自己表現性」と「自己主張性」を
コントロールすることです。

 

これもすぐにコントロールできる
ようになるわけではありませんが、
やろうと思わないと、
できるようになりません。

 

結局、それは、
「柔軟性」という話なんですが、
「行動特性」は変えられるものなので、
自分らしさに執着しないで、
目的達成のために、
チャレンジすることが大事だと
思います。

 

今日も最後まで読んでいただき、
ありがとうございます。

 

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