相談を受けながら何を考えているのか?

昨日、経営者の方から
組織の相談を受けました。

 

30分ぐらいずっとお話を聞いていました。

 

そうしたら、同席していた
他の経営者の方から、
こんな風に言われました。

 

そんなに人の話を聴いていて
頭の中があふれてこないの?

 

なるほど・・・

 

正直な話、申し訳ないのですが、
話は半分も聴いていません。

 

それは、聴いているフリをしている
というのではなく、
頭の中で2つのことを考えているからです。

 

1つは「氷山モデル」です。

 

これは、いつもブログに書いていることです。

 

【氷山モデル】

「できごと」
何が起こったのか?

=============

「パターン」
どんなパターンなのか?
繰り返し起こっていることが何か?

=============

「構造」
どのようなしくみになっているのか?
どんなメカニズムになっているのか?

=============

「メンタルモデル」
どんな思い込みがあるのか?
何がそうさせているのか?

 

氷山モデルについては
ものごとの捉え方です。

 

私は、相手の話を聞きながら、
この「氷山モデル」をイメージしています。

 

相談相手が話しているのは、
ほとんどが「できごと」です。

 

その「できごと」を聞きながら、
その「パターン」は何だろう?と考えます。

 

そして、「パターン」が見えてきたら、
それを引き起こしている「構造」を考えます。

 

そして、最後は、
その「構造」の元となっている
相談相手のメンタルモデルをイメージします。

 

こんなことをしていると、
相手の話を全て聴くことはできません。

 

聴くことはできませんが、
全体像をとらえることができます。

 

ただ、「氷山モデル」って
相手が話していることをもとに
整理しているだけなので、
それが全てとは限りません。

 

当然のことですが、
相手が話していないこともあります。

 

それを確認するために
もう1つ別のことを考えています。

 

それが、
「インテグラル理論の四象限」です。

 

「インテグラル理論の四象限」は
横軸を内面と外面、
縦軸を個人と集団に分けます。

 

内面|外面
個人|個人
――+――
内面|外面
集団|集団

 

左上(内面・個人)は、
相手の感情です。

 

これは見たり、聴いたりする中で
ある程度はわかります。

 

右上(外面・個人)は、
相手の数値化やタイプなど、
分類できるものです。

 

私は、ここは「効き脳」で
捉えるようにしています。

 

相手の思考のパターンを
イメージします。

 

効き脳診断をして、
相手の効き脳を知っている場合は
ここは考える必要はありません。

 

左下(内面・集団)は、
その相談内容(事件)が起こっている
集団の組織文化や価値観です。

 

集まっている人たちの感情が
集合体としてどのようになるのか?

 

そのためには、
どういう人達が集まっていて
何を大事にしているのか?
を考えます。

 

右下(外面・集団)は、
ビジネスモデルや規模とか
組織やルールとか、制度というものです。

 

本当は組織診断ができれば
ベストです。

 

この四象限に分けながら、
話に出てきてないことを
質問したり、考えたりします。

 

最終的には、
氷山モデルと、四象限を
行ったり来たりしながら、
何が起こっているのか?を整理します。

 

その上で、
問題を解決したいというのであれば、
氷山モデルの「構造」を変える
打ち手を提案をします。

 

ただ、
この打ち手が適切か?どうか?は
右下(外面・集団)として
有効か?どうか?を考えます。

 

そんなことを考えながら聴いています。

 

ちょっと、上手く伝わったか?
よく分かりませんが、
昨日、半分しか聴いていないと
言ってしまったので、
全部聴いてはいないけど、
ちゃんと考えながら聴いているんだよ!
ということが伝えたくて書きました。

 

「インテグラル理論の四象限」については、
また別の機会に書きたいと思います。

 

今日も最後まで読んでいただき
ありがとうございます。

 

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