フィードバックできる組織は強い

日本の小型実証機「スリム(SLIM)」が
世界で5ヶ国目に月面着陸に成功しました。

 

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、
目標地点から約55メートルの位置に
着陸したと発表しました。

 

これがフィードバックです。

 

ちょっと、何を言っているのか?
分からないですよね!

 

フィードバックは
見たままを相手に伝えることです。

 

このフィードバックができる組織が
私が目指している組織です。

 

ただ、フィードバックについて、
正しく理解されていないように思うので、
今日はそのことを書いてみてみたい
と思います。

 

フィードバックの元々の意味は、
大砲で「的」に当てる技術のことです。

 

大砲はライフルのように狙って撃つことが
できません。

 

撃ってみて、
「的」と「着弾点」がどれだけ離れているか?
を観測し修正して打ちます。

 

「的」と「着弾点」のギャップを伝えるのが
フィードバックです。

 

そういう意味で、
今回の「SLIM」が目標地点から
約55メートルの位置に着陸したというのは、
フィードバックです。

 

目標地点から55メートル離れていた
という事実があるだけです。

 

それが良いか?悪いか?は、
ここでは言っていません。

 

良いか?悪いか?を決めるのは、
相手(今回はJAXA)です。

 

私個人としては、
宇宙開発のことは何も知れないので、
55メートルというのは、
だいぶ離れていると感じました。

 

では、相手(今回はJAXA)は
どう考えているか?というと・・・

 

宇宙開発の世界では、
「ピンポイント着陸」と言われるのは、
目標地点への誤差を
100メートル以内に抑える場合であって、
今回の55メートルというのは、
世界で初めての精度だったそうです。

 

つまり、大成功です。
(傾ているのは残念ですが・・・)

 

何も知らない私が変なことを言わなくて
よかったな!と思います。

 

このように、フィードバックというのは、
あるがままを伝えるだけで、
そこに評価を加えません。

 

フィードバックをして、
どう感じるのは、相手次第です。

 

で、どうして、
フィードバックができる組織が
私が目指している組織なのか?というと・・・

 

3つあります。

 

1つ目は「ゴールの共有」です。

 

フィードバックとは
相手が目指している状態(「的」)と
現在やっていること(「着弾点」)
のギャップを伝えることです。

 

だとしたら、
相手が目指している状態(「的」)を
フィードバックする側が知っている
ということです。

 

お互いが相手のゴールを知っている組織は
お互いに協力し合える組織ですから、
強い組織だということができます。

 

2つ目は「承認」です。

 

お互いが相手のゴールを知っているというのは、
普段から、お互いを見ているからです。

 

相手が、どうなりたいのか?は、
普段から相手を見ていなければ、
気付くことができません。

 

適切にフィードバックができるということは、
相手のゴールを知っているということであり、
相手のことをよく見ているということです。

 

相手のことをよく見ているというのは、
相手を「承認」できている組織
ということです。

 

お互いを「承認」し合える組織は、
心理的安全性が高いということで、
これも強い組織ということができます。

 

3つ目は「コミュニケーション」です。

 

相手が目指している状態(「的」)と
現在やっていること(「着弾点」)
のギャップに気付いても、
そもそも、言えないということがあります。

 

こんなことを言ったら、気分を悪くするかな?

 

こんなこと、わざわざ、言う必要もないかな?

 

こんな風に思っていたら、
せっかく気付いていても、相手に伝わりません。

 

ギャップを伝えることは、
耳の痛い話かもしれませんが、
本気で「的」を目指している相手にとって
プラスになります。

 

相手のことを本気で思っていれば、
そのギャップを伝えることができます。

 

これは、いつもブログに書いている
タックマンモデルの谷をくぐれる組織です。

 

谷をくぐれる組織は強い組織です。

 

このようにフィードバックができる組織は
強い組織であり、
そんな組織にしたいと思って、
コンサルティングしています。

 

とは言え、いきなり、
フィードバックができるようにならないので
1つ1つ、やっている感じです。

 

まずは、ゴールを共有し、
お互いを承認しつつ、
コミュニケーションを取れるようにする!

 

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